今回は、日差しが強くなるこれからの季節に活躍する「三者混ストライプ」で作製したスーツの紹介です。
雨が多く感じた4月から異常に暑かった5月を過ぎて今週から6月に突入し、意味の分からない“スーパークールビズ”も始まったようで、そろそろジメジメ&ムシムシの梅雨入り間近になり、総裏で作製したヘビーウエイトの「アイリッシュリネン」のスリーピースを、いつもなら5月中に目いっぱい活躍させるはずが早々とお休みさせて、盛夏用のライトウエイトの「ウール&リネン」に入れ替え麻シャツも着始めるなど、私の服装も盛夏へ向けて早めに進行しています。
このスーツをお借りした方は、2005年の春から長いお付き合いをさせていただいていて、2年前よりご家庭の事情で作るのを控えていたのですが、やっぱり我慢が出来ず、お洒落を楽しめる年代の今に無理をしてでもと言うことで、この春より再び復活させてコットンのアンコンジャケットを作り、更には今回の“お値打ち価格”の現物生地が目にとまり2着目を加えることになりました。
この素材は、イタリアを代表する世界最高峰の生地メーカー“Ermenegildo Zegna”社の、ウール54%&リネン39&シルク7%の「三者混」の軽量素材で、“ゼニア”らしい独特の素材感とハッキリとした配色のストライプ柄は、これから始まる盛夏の日差しにはピッタリの素材ではないでしょうか。
モデルは、この方がいつも使っている「RESZ」を今回は気分的に「LBS」(ルチアーノバルベラ)に変更して、シングル3ツ釦段返り、スタンダードにフラップポケットのサイドベンツにして、スラックスもスタンダードに2プリーツにしています。
今回のコーディネイトは、白いピケ織りのレギュラーカラーシャツに、今シーズンお気に入りの大柄ペーズリーのネクタイを締めて、太いパイピングが効いている麻のポケットチーフをスクエアーに飾り、靴は“天神山オリジナル”で作成しスエード・ダブルモンクで決まりですね。
このストライプの「三者混」素材は、 “お値打ち価格”でジャケット用として加わった現物生地で、他にグレージュとブルーグレイの2色の色違いがあり、それぞれ“ゼニア”らしい配色が好評で追加フォローしましたので、ちょっと気分を変えてこの夏に加えてみてはいかがですか。
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