１年で最も寒いころの“大寒”の２０日を過ぎて厳しい寒さも本格化し、そろそろ寒さに慣れる頃と思いきや、北風がちょっと強く吹くと歩く距離は短いのに身体の芯まで凍え、朝の暖房車の中でも手足の冷たさも解消されずと、相変わらず暑がりで寒がりの変な体質の私は、年々血の巡りが悪くなっているのか暖房の効きが弱いのか店内でも手足が温まらず、今度は帰りの効きすぎた暖房車では汗が出てと、目まぐるしく変わる温度差に中年の体を気遣いながら、体調管理をしっかりしなければと思っているところです。
このスーツをお借りした方は、一昨年の１２月にやっと出会えた「アルパカのポロコート」（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/53464087.html）にもご協力いただいていて、その時にも書いているように、イタリア製“Ｂｒｉｏｎｉ”社などのハンドメイド製品を数多くお持ちになられている中で、サイズの微調整をしながら拘りの素材を選んでいただき、拘りの「ハンドメイド仕様」でオーダーならではの自分だけの１着を作られながら、今シーズン意識していた「ホームスパン」素材にタイミングよく出会え、拘りのモデルで作製していただくことになりました。
この素材は、紡績から製品化に至るまでを一貫生産しているイギリスでは貴重な存在の生地メーカー“ＪＯＨＮＳＴＯＮＳ”社ならではのちょっと贅沢なカシミア１００％の「ホームスパン」で、カシミアならではのしっとりとした肌触りと共に目付け３９０ｇとのしっかりとした打ち込みは、カシミア素材は弱いと言うイメージに反して丈夫さも増し皺になり難く復元力もあり、近年ではあまり見かけない実用面も備えた優れものの最上級素材ではないでしょうか。
モデルは、弊社で一番スタンダードな「ＲＥＳＺ」（ローマンエングリッシュ）を使い、シングル３ツ釦段返り、最近この方のスタイルになっているバルカ（船底の形）のスラントチェンジポケットのサイドベンツで、スラックスはスタンダードに２プリーツにして、スラックスも含め“ハンドメイド仕様”ならではの総片返しハンドステッチを施しています。
今回のコーディネイトは、“ヴァイエラ地”のタッターソール柄で作製した「アスコットシャツ」を着て、“ＤＲＡＫＥＳ”社のウール＆シルクのポケットチーフを華やかに飾り、インナーに“天神山オリジナルで”作製したカシミアリブ編みのニットベストを着て、靴は“天神山オリジナル”で作製したスエードフルブローグで決まりですね。
１２月に「ツイードジャケットとアスコットシャツ」（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/54166497.html）を紹介した時に予告していた、アスコットシャツのサンプルが完成しましたので早速紹介させていただきました。
前回紹介した“信濃屋”で購入した見本から変更したところは、襟腰しの高さを４cmから４.５cmにして、袖山に２つプリーツを入れ“バルベラ風”にして、サイズ他の細かい部分はオーダーですのでご自由に選択できますので、ツイードジャケットと共に知る人ぞ知る「アスコットシャツ」を試してみてはいかがですか。
前回１１月初めにサックスブルーの「アンコンジャケット」（http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/54095175.html）を在庫限りのお値打ち価格と紹介して、驚くほどの反響で思わずブログの更新を１週間あけてしまいましたが、今回はその色違いのダークブラウンで、ダークブルーと３色とも残りわずかですが在庫がありますので、この春からの生地値上りと共に４月からの消費税アップも重なり、オーダー価格の値上りが避けられない中で、上着を羽織らなくなった夏物の予算を使ってでも最終で加えてみてはいかがですか。
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１月２６日（日）、２月２日（日）、９日（日）、１１日（火祭）、１６日（日）、２３日（日）をお休みさせていただきます。