旧き良き時代のアメリカ靴 | 天神山メンズスタイル

天神山メンズスタイル

天神山は、手抜きをしない本物の洋服を作り続けて40年、長く愛着を持ってお付き合いできる、時代に左右されない洗練された普遍のモデル、こだわりの正統派スタイルを提案し続けています。
京浜急行青物横丁駅より徒歩2分、赤煉瓦の建物です。
東京都品川区南品川5-8-21

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今回は、「天神山オリジナルシューズ」の作製にあたってデザインや仕様を参考にさせていただいた、貴重な「古いアメリカ靴」コレクションの紹介です。

先週後半は清々しい空気が心地よい5月らしい陽気を飛び越してちょっと汗ばむ夏日が続いたかと思ったら、今週初めから冷たい雨が続き、昨日だけは爽やかな晴天になりやっと平年の気温に戻りましたが、本日夜からはまた雨が続く予報で、今年は雨の日が多い早目の梅雨入りになりそうな嫌な予感がして、通勤時に履く靴を悩みながら、そろそろ雨対策の準備を整えないとと思っているところです。

この靴は、4年前より親しくお付き合いさせていただいてこのブログにも何回か登場していただくなど、色々と協力していただきながらお世話になりっぱなしの「本格靴コレクター・おじおじの日記」http://daiseike.seesaa.net/)さんお気に入りの「古いアメリカ靴」コレクションで、今までに履かれているのを見させていただいたり、何足かはお借りしてこのブログでも紹介させていただいていたのですが、この方が最近の「天神山オリジナルシューズ」の出来上がる度に完成度が増しながら古いアメリカ靴の雰囲気に近付いている仕上がりを見て、もっと沢山の方へ本物を見ていただきながら良き時代のアメリカを実感してもらうのにお役に立ちたいということで、昨年のクリスマスイベントの協力で「信濃屋馬車道店」に置いてあった名品の数々を、弊店「TENJINYAMA」へ移動し店頭にて紹介させていただくことになりました。

スーツスタイルがほぼ完成したと言われる1930年代のアメリカの摩天楼で流行ったピークドラペルやピンチバック・モデルを中心とした、エレガントなクラシックモデルの洋服を提案し続けている「天神山流」の正統派スタイルには欠かせないアイテムのクラシックシューズですが、1980年代には殆んどのアメリカのシューズメーカーは量産化やカジュアル化への移行に伴い手間のかかる「グッドイヤーウエルト製法」の靴を作らなくなり、職人が多いイギリスやイタリアは継続しつつも景気が上向かない状態とカジュアル化が進み、品質も落ちてきている現状の中で、エレガントなクラシックモデルを復刻させるのに使わせていただいたこれらの「古いアメリカ靴」を参考に1年半前よりスタートした「天神山オリジナル」のオーダーシューズは、九分半仕立ての「ハンドソーンウェルテッド製法」ならではの履き心地の良さも伴って好評をいただきながら進めることが出来ています。

30足の中で私のお気に入りは、上の写真の3足で左から「FLORSHEIM」のコバのホワイトステッチが効いているキャップトウ、「NUNN BUSH」のナイロンメッシュ&スムースレザーのコンビネーション・Uチップ、「JOHNSTON&MURPHY」のスコッチグレインのフルブローグです。

1950年代から70年代のものが中心だと思われますが、なんとも言えないエレガントなフォルムと細かいステッチワークなど縫製技術のレベルの高さや高品質の甲革等々、近年では絶対にお目にかかれないコレクションを当分の間は店頭に陳列させていただきながら、「天神山オリジナルシューズ」の新モデル作製へ役立てようかと思っていますが、今まで店頭に置いてあった私物の「シルヴァーノ ラッタンジ」製15足(http://blogs.yahoo.co.jp/ginza645/33249456.html)なども含めると全部で70足を越え店内所狭しと陳列していますので、クラシックなモデルの靴がお好きな方は、是非、ご覧になられてはいかがですか。






5月29日(日)は、横浜元町へお手伝いに行きます。
今のところ雨の予報ですので、ジャケットにコットンパンツでスエードシューズを履きたいところですが、たまにはスーツでとも思いながら悩んでいるところです。