2007年秋冬商品紹介の2着目は、スーツで一番おすすめのチョークストライプのダブルブレストです。
立秋を過ぎて本格的な猛暑の季節なのに、なぜか2回続けて真冬用を紹介しています。
昨年の商品紹介でも書いていますが、洋服が一番魅力的に見えた1930年代のシカゴやニューヨークの摩天楼を背景に世間を賑わしていた、モダンで粋なマフィアスタイルのダブルブレスト、スリーピースの提案です。
信濃屋の白井さんが好んで着られているジェントルマンの究極のスタイルです。
このチョークストライプは、イギリス製マーチャント「HOLLAND&SHERRY」の打ち込みのしっかりした400gのウーステッド素材で、ダークグレーにホワイトの縞がとてもバランスよく入っています。
私は昔からチョークストライプ柄が好きで色々な生地を見てきましたが、ベースとなる素材と色からストライプの幅や入り方など微妙な違いが、選ぶ時の気分によって完璧なバランスのものを追求したくなります。
特にグレー系の色はライトからダークまで種類が多い為に、微妙な色違いや縞の入り方を見ると何着も作りたくなってしまいますね。
モデルは、「CRCS」(カラチェニ)の肩幅やアームがやや広めのナチュラルショルダーでちょっと胸の厚いガッチリタイプの人に一番合うモデルです。
襟幅が広めで湾曲になっていて生地のとり方をストライプが襟のラインに沿わせず抜けるように変えてわざと強調しています。
昨年のダブルブレストのオーダー状況を見ると以外と人気のあるモデルです。
ストライプの雰囲気からフラップナシのスラッシュポケットにして、ノーベントでよりシックなムードにしています。
冬になると夏と違ってきちっと釦を留めて着るので、どうしても私の好きなダブルブレストを勧めたくなります。まだ一般の方には抵抗があるみたいですが、弊社では徐々にオーダーされる方が増えてきています。
コーディネイトは、クラシックなラウンドカラーのクレリックシャツに赤い千鳥格子のネクタイで、靴はストレートチップのブラックかダークブラウンでスッキリさせて、冬になったらカシミアのダブルブレストのチェスターフィールドコートを羽織って「Borsalino」のソフト帽を被り「DENTS」の手袋で決まりですね。
前回のツイードジャケット&フランネルパンツの紹介から、値上りで脅かしてしまったせいもあってか秋冬商品(特にツイードジャケットを中心に)のオーダーが例年より早めにスタートしています。
まだ当分暑い日が続きますが、洋服を真面目に着れない夏物からそろそろ秋冬の準備を始めてみてはいかがですか。
来週、12日(日)から19日(日)まで夏期休暇で銀座店はお休みいたします。
横浜元町店は無休ですので、私が17日(金)と18日(土)の2日間は行く予定にしています。
8月20日(月)以降、本格的に秋冬物コレクションをスタートさせますので、ご期待下さい。