● 異分野・異業種に学ぶ心。 | たいやき社長、書く。

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茶人の心得に、「重いものは軽そうに、軽いものは重そうに扱いなさい」というものがあります。 重いものを重そうに扱うと、お客様に対して、「大変そうだな」と気を使わせてしまいます。反対に、軽いものを軽そうに扱うと、その物の価値までが軽く見えてしまいます。

当店が、小さなたいやき屋にしては繁盛している理由のひとつとして、憶測ですが、私の「お金の扱い方」があると思います。私は、お客様にお釣りを渡すとき、紙の軽いお札は、両手で重々しく、それこそ表彰状のようにお渡しします。そして、重みのある硬貨は、卵を持つようにし、それこそガラス細工のように、慎重に、そっとお渡しします。

私がお客の立場ならば、店員がこのようなお金の扱い方をしてくれたら、「また来よう」と思います。しかしながら、ホテルや高価格帯のお店などは別として、とりわけ、コンビニエンスストアの店員などは、お金をお金と思わぬような雑な扱い方です。まあ、コンビニを利用しなければよいだけの話ですが、私は庶民なので、そこは辛抱して利用しております。

たいやき屋と茶道。当店は、イートインではありませんから、お茶を出すこともありませんので、なんの接点もないように思いますが、お客様に、たいやきを気持ちよく、喜んで買っていただくためには、茶道の所作や心得を学び、丁寧に心をこめて接客することで、「単なる接客」ではなく、感じよく、趣のある〝 接遇 ″ に高めることができるのです。


商売やビジネス、仕事のヒントは、同業の中にはあまりありません。異なる業種や異なる世界の中にこそあるのです。今日は、さきほど書店で知った本を、先日ブログでご紹介しました、「小宮山コロ」さんの記事にコメントとして入れさせていただきました。


小宮山コロさんは、30才を過ぎているけれども、どうしても声優になる夢を叶えたいという、熱い理想を抱いて、日々努力されている方ですが、私が小宮山さんにお知らせした本は、「グラビアアイドルの仕事論とセルフプロデュース術」の新書です。


あまたのグラビアアイドルの中でも、「稼げる人」は、ほんのひと握りですが、熾烈な競争が繰り広げられるグラビアアイドルの世界を生き残るには打算的な〝 戦略 ″ が必要であるということで、その「戦略を披露」している本なのです。


小宮山さんは、ただいま一人でも多くのファン・フォロワーが欲しいということを書いておりましたが、やはり、「欲しい」という思いだけでは駄目で、「思いを実現させる」ために必要な知識・ノウハウ・メソッドを貪欲に学ばなくては、叶うものも叶わないでしょう。


そして、たとえば、「声優になりたい人が声優になるための本」では、当然、ライバルも読むわけですから、それでは役に立たないのです。たいやき屋においても同じです。「たいやき屋の成功物語」が世に出た時点で、それはもう使えません。


したがいまして、成功するためには、いかにして、異分野・異業種の成功事例を、自分の仕事にアプリケーション(応用・適用)させるかが不可欠な要素なのです。このように、「異分野・異業種に学ぶ心」は、成功の実現や、夢の実現において、必須の条件であるといえるでしょう。


 
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