1日8時間労働として、年収1000万円の人の時給は5000円です。年収1億円の人の時給は5万円です。ただいまの私の時給は、たいやきが年間を通して、1日に平均2万円の売上としましょう。そして、私の労働時間は6時間です。ですから、1時間あたり3300円です。しかしながら、実のところ、当店は原価が50パーセントなので、その半分になります。したがって、自営業の私の時給は1650円ほどです。
キン肉マン消しゴムやビックリマンチョコが社会現象を起こしていた世代の男にしたら、やや心細いものがあります。そのような中、1ヶ月に書籍を5万円ほど買い込み、1日3時間ほど勉強をしているわけですが、今回は、なぜこのような話をしているのかと言いますと、読者の貴方様も、ご自分の収入を、月給や日給ではなく、「時給」で知ってみることをお勧めしたいからです。
自分の時給を知りますと、かなり意識が変わるものです。「ああ、自分という存在の1時間あたりの価値とは、お金に換算するとこれくらいの金額なのか」と考えるだけで、良くも悪くも、確実に意識が変わります。成功者を目指すからには、この、「時給思考」というものは欠かせません。
「成功者になるためには、自分の1時間あたりの価値、すなわち、時給を高めていかなくてはなりません」。そのためにも、「自分という人間は、1時間にいくらの価値を生み出すのか」という意識を持つことだけでも、「成功者マインド」は、まったく違ってくるのです。まずは、自分の時給を知るだけでよいのです。
そうしますと、「ただ時間が流れてゆく」ということはなくなり、1時間あたりの価値をいかにして高めようかという意識が芽生え、確実に生産性は上がるのです。1時間で、少しでも大きく、高い価値を生み出してゆこうという意識が芽生えるだけで、人生は、精神的にも、経済的にも、間違いなく「好転」するものです。
近年は、「タイムバンク」や「タイムチケット」といったアプリで、個人の「時間」を30分単位から10秒単位で売買できるようなサービスも生まれています。ホリエモンこと、堀江貴文さんなどの、さまざまな著名人の「時間を買う」こともできるのです。
人間は、たとえば90歳まで生きるとすれば、90年間という、限りある「時間」の中で、人生というものを体験するわけです。したがいまして、「時間」とは、人生そのものであり、〝 時間とは命そのもの ″ なのです。ですから、自分が創造し、提供する「時間」というものに、大きな価値・高い価値があるのであれば、当然、その「時間」を「お金」に換えてよいわけです。
これからは、このような、「時間市場」が劇的に活性化してきます。そのように時代が変わっていきます。ですから、「1時間あたりの価値が大きく・高い人間」と、そうでない人間との差が、極めて大きくなってゆく、厳しい時代となります。厳しいと言いましても、「実力の時代」ということであり、努力する者は報われ、怠け者は報われないという、まさに、「因果の法則」が厳然と働くだけのことですので、努力する者、学び続ける者にとっては、非常に希望が持てる時代であるといえます。
私は、ひたすらに、粛々と勉強を続けます。そして、必ず、「時給1万円の人物」になると誓います。これが私の当面の目標です。私は、最終的には、啓蒙家として、全国を講演して回り、多くの人々に元気を、希望を、理想を与え、「開眼」させてゆくことを〝 天命 ″ として啓示を受けているのです。ひたすらに、「克己心、向学心、向上心、不動心、自助努力の精神」で、突き進んでまいります。
ぜひ、「時給思考」を持って、「自分の1時間の価値はいくらであるか」ということを知ることから、成功を目指していただきたいと思います。そしてまた、時給を現在の10倍にしたい場合に、他人（ひと）の10倍努力するということは、物理的に不可能な場合もあります。そうではなく、「10倍楽をして、時給を10倍にするためにはどうしたらよいかを、他人の『10倍考える努力』をする」ということです。
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