● 「商才」とは、お金の使い方で決まる。 | たいやき社長、書く。

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本日は、このようなエピソードがありました。当店は新年より、全品10円値上げをしまして、たいやきの、「つぶあん」がひとつ150円、「栗あん」がひとつ160円になったのですが、あるお客様が、「つぶあん5つの、栗あん1つ」というご注文をされ、待ち時間の間に雑談が盛り上がったので、私が、「それでは、お正月ですし、栗あんも、つぶあんの価格にしておきますね」と、1つだけ、きもちで、10円引きのサービスをしたのです。

そうしたところ、お客様が、「ええ、サービスしてくれるの」と驚いてこちらを見るので、私は、「はい、たった10円で申し訳ありませんが」と答えたところ、お客様は、「いやいや、たった10円だなんてそんな。いまは、どこだって1円もまけない時代よ。そんな中、10円もサービスしてくれるなんて、お正月から嬉しいわ」と、たいへん喜ばれ、「嬉しいから、お友達の分も買っていくわ。もう5個ちょうだい」と、まあ、ざっと1000円、突如、なかったはずの儲けが出たわけです。

これは、10円が1000円になったということです。商売人は、10円を100円に出来なければ、やっていけません。また、100円を1000円に出来なければ、当然、10万円を100万円にすることも出来ません。私は、10円というお金を、人に喜ばれるように、上手に使ったことによって、10円を1000円にすることが出来たわけですが、尽きるところ、これが商売というものなのです。

今回は、10円というお金を、1000倍喜ばれる使い方が出来て、わずか10円のサービスが、1000円の儲けを生んだのです。したがいまして、「商才」とは、お金の使い方で決まるといえるでしょう。いかに〝 生きたお金の使い方 ″ が出来るかということです。

「お金は、稼ぐよりも、使う方が難しい」といわれるのは、生きたお金の使い方が出来なければ、お金が人を不幸にすることもありますし、使った金額のわりには、喜びや、価値を生み出さず〝 死に金 ″ となることもありますし、使い方が下手であると、どれだけお金を持っていようとも、あっという間に消えてしまうものなのです。ですから、お金とは、使う方が難しいのです。

そして、お金を上手に使えると、ここでしている話のように、たとえば、10円を1000円にすること出来るのです。つまり、お金を上手に使えるということは、上手に稼ぐことも出来るということです。ですから、「商才」とは、商売をするのに適した才能のことをいいますが、私が思うに、「商才」とは、いかに〝 生き金 ″ を使えるかということに尽きます。

10円が100円の価値を生む使い方、100円が1000円の価値を生む使い方、1000円が1万円の価値を生む使い方が出来れば、商売は必ず、成功するのです。精神的な成功は置いておき、経済的に成功する極意とは、「お金の使い方」によって決まるのであるということを、ここでは、知っておいていただきたいと思います。


  
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