今日の福岡は雨模様です。
さて、今日はみなさんもご存知の依存について
私たちの脳は、健康状態だと何かを達成したり、やり終えたら、脳内ホルモン
の中でご褒美ホルモンが出ます。
それが、また目標や、やる気を出させる結果になるのですが、ストレスが過多
になると、そのご褒美が出なくなります。
そこで、脳は代替えとして、依存性のあるものをご褒美にします。
その人にとって、それがなくてはならないものになってしまうのが依存です。
例えば、買い物依存、ギャンブル依存、などがありますが、精神疾患において
は、物質依存だけを言います。
依存物質の代表的なものに、覚せい剤・麻薬・アルコールなどがあります。
さきほども書きましたが、脳内の報酬系は、ドーパミン神経系を中心に(快)
情報によって伝達が強化される回路です。
さらに乱用を続けると、グルタミン酸神経系、セロトニン神経系などの神経回路が
強化されて、前頭連合野、扁桃核、海馬などによる薬物依存性回路が形成されて
しまいます。こうして形成された依存には、精神的依存と身体的依存がありますが、
特に、身体的な依存は、それが体内に存在することが生体的に適応的な状態と
なってしまい、不足すると身体的にバランスを崩してしまいます。
特に、アルコール依存症はその代表的なものになります。睡眠薬もそうです。
この神経回路を切り替えるには、かなりの時間と努力が要ります。
そこに脳内のコンディションを整えられるとしたら、もっと早く抜け出せるのではない
でしょうか。以前私は、精神病院などの特殊な病院を担当しておりました。
そのほとんどが、薬物性の依存でした。その中で家族での会議もたくさん開かれて
いて、まずは家族の協力が必要なんだと実感しました。
もし、ご家族の中にアルコール依存症の方が居ましたら、それは孤独感から来てい
ます。家族の理解と援助がとても大事ですね。
話は、最初に戻りますが、
買い物依存も多いですね。心が満たされてないと、ついご褒美が買い物に
なり、やがて借金を作ることになります。それでも止められないのが依存です。
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