すべての思想を指導する哲学・日蓮大聖人の仏法 | くにゆきのブログ

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今、自分が感動したこと、また知っていただきたいことを、主に記していこうと思います。

     (『人間革命』第11巻より編集)

           26

         〈転機〉26 完

 

 本部幹部会の後、ひとつの行事がまだ残っていた。それは歳末の二十三日の男子青年部二万人が結集した総会であった。

 

 当時、東洋一の体育館とされていた東京・千駄ヶ谷の東京体育館は、全国から上京した青年部員で、早朝から混雑していた。

 

 この日、あいさつに立った山本伸一は、近代日本の思想の流れに触れながら、未来にわたって、すべての思想を指導する哲学こそ、日蓮大聖人の仏法であることを語った

 

 「仏法の真髄である日蓮大聖人の教えによって、今、五十万世帯の人びとが、現実に、物心ともに幸福になっているではありませんか。

 

 この事実こそが、今後の日本の、また東洋、世界の思想を指導するのは、日蓮大聖人の仏法であることを、証明しているのであります

 

 伸一の胸には、戸田が、「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である」と叫んだ”青年訓”、「青年よ、一人立て」と奮起を促した”国士訓”が、永遠の指針として脈動していた

 

 戸田城聖は、力を込めて語っていった。

 

 「先ほどもあったように、・・・。ハンガリーの今度の問題など、・・・。

 

 そのためにも、東洋で第三勢力として立つべき民族が日本です。東洋は、日本を待っている。本当に待っているんです。

 

 この推進力となるものは、青年以外にない。あなた方こそ、日本の青年を指導する指導者である。この確信のうえにたって、・・・」

 

 歳末の最後の行事、この青年部大総会で、昭和三十一年は暮れた。まさに激動の一年であった。

 

 今、師も病み、弟子も病んだが、戦い切った遺憾のなさに、二人は、なんともいえぬ満足の微笑を浮かべて、年を越したのである。