26・27日と家内と長野県は小諸へ温泉旅行
昼食は何を食べようかというところで「信州信濃の 新蕎麦よりも わたしゃあなたの そばが良い」
と言うことで途中、旧中仙道沿いの宿場街の風情を残す信濃追分の「ささくら」のお蕎麦
tenguは信州と言えば、ということで、おしぼり蕎麦を注文
辛味大根の絞り汁も風味良く、たれと味噌を好みで溶き、薬味で蕎麦を啜ると、さすがに一茶が「蕎麦の花 江戸の奴らが 何知って」と豪語したのも納得![]()
最も物の本によれば、瘠地で時間を掛けて育てた飛び切り辛い大根を搾ったのが最高に美味いおしぼり蕎麦だとか…但し慣れないと辛くて食べられないとのことです。
【おしぼり蕎麦…当然大盛り
】
さて、いよいよ宿へ…と、その前に
小諸と言えば島崎藤村の「小諸なる古城のほとり」と言うことで
「…雲白く遊子悲しむ 緑なすはこべは萌えず 若草も籍くによしなし しろがねの衾の岡邊 日に溶けて淡雪流る あたゝかき光はあれど 野に満つる香も知らず 浅くのみ春は霞みて 麦の色わずかに青し 旅人の群はいくつか 畠中の道を急ぎぬ 暮行けば浅間も見えず 歌哀し佐久の草笛…」
「…千曲川いざよう波の 岸近き宿にのぼりつ…」
と言う事で、千曲川の岸近き宿、藤村ゆかりの「中棚荘」へ
【中棚荘玄関】
食事も美味く、なおかつ藤村ゆかりとくれば…
当然
「…濁り酒濁れる飲みて 草枕しばし慰む」ということになるのは止むを得まい![]()
女将さんにも「ずいぶん良い色に…」と言われてしまいました。
さて、ベタに温泉卓球なんぞをしたり、オセロをして家内に遠慮なくボロ勝ちして「もうやらない」と言われたり
【中棚荘の卓球場】
これは「初恋林檎風呂」と称している林檎を浮かべたお風呂ですが、やはり藤村の「初恋」に由来してのことなのでしょう
「まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたえしは 薄紅の秋の実に 人恋ひ初めしはじめなり わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき たのしき恋の盃を 君が情けに酌みしかな 林檎畠の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみとぞ 問ひたまふこそこいしけれ」
2年前に他界した母方の祖母は幼い頃から読書家だったそうで、入院中にお見舞に行くと、徒然の話に文学の話題などもでましたが、藤村も好きな作家だったようで、ある時「千曲川旅情の歌」はどんな歌だったかと問われたので、曖昧ながら誦したところ、逆に間違いを何ヶ所も指摘され冷や汗をかいた覚えがあります。「初恋」などもスラスラと諳んじており、齢八十を過ぎても矍鑠たるかなと言うべきか、或いは女性というものは現実的な反面、生涯夢想家なのか、tenguは男なので解りかねますが、宇野千代だったか誰だったか、ある女流作家によれば「女性は生涯よそおうことを業としている」のだそうですから、むべなるかな
翌朝、朝風呂に漬かり、朝食を済まし旅館に展示されている「つるし雛」などを見学しましたが、しかし、いつも旅館の朝食は食べ過ぎてしまいます…tenguだけでしょうか![]()
旅館をチェックアウト後、懐古園内の藤村記念館に向かいました。
記念館には藤村の墨蹟や写真などが展示されておりましたが、やはり「新生」や「初恋」のモデルとも言われている島崎こま子の写真などは感慨深いものがあります。
【記念館前の藤村像】
さらに付近にある洋画家の小山敬三美術館などを見学し
【小山敬三美術館】
続いて小諸市内のリストランテ アズマヤでランチ
【リストランテ アズマヤの入り口】
昼食後は上田市まで足を延ばして北国街道の宿場町として栄えた柳町の町並みを見学
【柳町の宿場の景観】
柳町にある造り酒屋「岡崎酒造」さんの雛飾を見学
【写メでは解りにくいですが、かなり立派な雛壇です】
お土産に信州味噌と林檎と何故かパンを買って帰路へ
途中、横川PAでおぎのやの峠の釜飯を買って、家内の実家で夕食代わりに食べてささやかな休日の終わり
【あまりにも有名な峠の釜飯…しかし、今迄この釜飯をいくつ食べたことだろう
】
何程の事もない休日でしたが、昨年、某団体の事業で、最後に事業参加者に家族への感謝の手紙とか何とか、書いてもらう段になって、副委員長という立場もあり、止むを得ず朝帰りが続いたM君の奥様が若干切れ気味に「当たり前の日常に感謝だろう 馬●野郎」とお書きになられたそうですが、H室長が「たしかに、その通りだ、何か事業をやって、それで子供達に家族への感謝だとか何だとかと言うことではなく、当たり前の日常にこそ感謝すべきだ」とかなんとか、M君をイジルために意図的にM夫人のコメントを称揚しておりましたが、しかし、ゆえないことではありません。
J●は40歳まで、家族は一生ですので「当たり前の日常に感謝」して、できれば偕老同穴の楽を供にしたいものです…J●には残念ながら手遅れの方もいらっしゃいますが…それで、よく「家族の大切さ」とか「大人の背中を子供に見せる」とか言えるものだなどと、やさしく白き手かどうかはともかく、家内が剥いてくれたお土産の林檎を食べつつ沈思しておりましたが…はっ、しまった、卒業したので、もうJ●の悪口は書かないつもりだったのに…失礼しました![]()













































