寂しい生活 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

 

 原発事故を機に「節電」を始め、遂には冷蔵庫も手放した。

 広い家を出て、会社も辞めた。生活を小さくしていく中で

 考えた。多くの家電に囲まれ、毎日美味しいものを食べ、

 買い物に興じる「便利で豊かな暮らし」は、本当に便利で

 豊かなんだろうか?アフロえみ子が、ちっぽけな自分に出

 会い、生きるのに必要なことを取り戻す、冒険の物語。

                    ー裏表紙よりー

 

 

 

 アフロがトレードマークの稲垣えみ子さん。

 東日本大震災を機に電気について考え、冷蔵庫も掃除機も

 テレビも電子レンジも捨て、家電のない電気を使わない生

 活をされています。

 立派だと思うし、尊敬もするのですが、私にはできません。

 本の中で掃除機をやめても箒と雑巾で代用できることに稲

 垣さんは気づかされます。

 実は私15年ほど前、ほんとに家計が逼迫してました。

 ある日突然掃除機が壊れ呆然とする私。

 掃除機を買うお金がなかったのです。

 仕方なくしばらく箒を使って生活していましたが、確かに

 ごみは取れますが、なんかスッキリしない気分でした。

 このときやっぱり掃除機は必要だと思いました。

 あと、稲垣さん銭湯に行こうということも言われています。

 銭湯の良さをいろいろと書かれているのです。

 私、子どもの頃は銭湯通いでして銭湯に関してはあまりい

 い思い出がありません。

 私の通っていた銭湯の番台のおばさんはなんか怖い人でち

 っとも親近感が湧かなかった。

 それにやはりいろんなものを共有している(バスマットな

 ど)のもあまりいいとは思いません。

 以上、掃除機と銭湯のことからも稲垣さんのような生活は

 できないとはっきり思うのですが、家電はともかく洋服な

 どをあまり持たないというのは共感できます。

 何が豊かな暮らしというのかはそれぞれの人によって定義

 が異なるのでしょうが、確かに私もモノをたくさん保有し

 ていることが豊かな暮らしだとは思いません。 

 昔、なんでもちょっと欲しいと思ったものは買うという生

 活をしていた時期もありましたが、そのときは決して幸せ

 を感じるということはありませんでした。

 今はそのときに比べるとかなり地味な生活をしていると思

 うのですが、幸せだと感じますし豊かな暮らしだとも感じ

 ます。

 稲垣さんのように家電とサヨナラするというのはできませ

 んが、豊かな暮らしについて考えるきっかけを貰ったよう

 な気がしました。★★