聖女の救済 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

 

 資産家の男が自宅で毒殺された。

 毒物混入方法は不明、男から一方的に離婚を切り出されて

 いた妻には鉄壁のアリバイがあった。難航する捜査のさな

 か、草薙刑事が美貌の妻に魅かれていることを察した内海

 刑事は、独断でガリレオこと湯川学に協力を依頼するが‥。

 驚愕のトリックで世界を揺るがせた、東野ミステリー屈指

 の傑作!               ー裏表紙よりー

 

 

 再読です。

 いや、再読どころか4回ぐらい読んでるかも?

 細かいストーリーは忘れているけど、面白いことは明白な

 ので東野圭吾ファンとしては何年かに1度読み返したくな

 ります。

 何度考えても殺された真柴義孝がひどい男過ぎるというの

 が感想。

 自分の子どもさえ産んでくれればどんな女でもよい。結婚

 して1年が過ぎても妊娠しなければ離婚。それが僕のライ

 フブラン。

 ふざけるな!と言いたいです。

 それにこれに応じる女に対しても私はそれでいいの?と問

 いたい。

 妻の綾音にしてもこういう男とは初めからきっぱりと別れ

 ておけばよかったのにと思ってしまいます。

 でも綾音自身も子どもを産むことは夢であったとあるので

 義孝の気持ちもある程度は理解できるということでしょう

 か。

 今作は東野作品としては意外と地味なのかなと思います。

 どうしても「容疑者Xの献身」や「白夜行」に比べると。

 でも、私は東野作品の中ではかなり好きな作品です。

 トリックもさることながらそれをやり通した綾音の根性、

 見破った湯川の慧眼。

 それにしても草薙刑事の純情と内海薫の冷静さの対比も

 読みどころでした。★★★