樹海警察 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
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 初任幹部科教育を終え、警部補になった柿崎努は、山梨県警

 上吉田署という辺鄙な場所、しかも聞いたこともない部署へ

 配属となった。署長に挨拶も行かず署員からおもむろに渡さ

 れたのは、カーキグリーンの軍用ベストやズボン、そして登

 山靴ー。さらに連れて行かれた場所はなんと樹海‥!?

 栗柄巡査、桃園巡査、そして事務方の明日野巡査長と共に、

 樹海で見つかった遺体専門の部署・地域課特別室に勤務する

 ことに‥!腐乱死体から事件の匂いをかぎ取る!! 

                      ー裏表紙よりー

 

 

 樹海が舞台ということで結構キツイ描写もあったのですが、

 面白く読めました。

 一番、面白いと思ったのは登場人物のキャラクターです。

 主人公の柿崎努はエリートで期待に満ちて赴任地にやって

 きたのですが、全く相手にされません。

 堅物で面白味のない柿崎ですが、警察官としての矜持はあ

 り真面目です。

 栗柄は適当に仕事をやっているように見えて意外とやり手

 です。

 桃園は女性巡査で最初、ちょっと柿崎は意識していたので

 すが、桃園もなかなか一筋縄ではいかない人間。

 明日野は親しみやすく、柿崎の世話をしてくれるのですが、

 それでも何かありそうな雰囲気です。

 栗柄、桃園、明日野と個性的なメンツと樹海に出没する死

 体と格闘する柿崎。

 柿崎達には刑事課という天敵もいて、発見された死体が他

 殺の可能性があったとしても刑事課は自殺で片付けようと

 します。

 最後の物語でこのあたりの真相がわかります。

 せっかく濃いキャラクターを作ったのだから絶対続編あり

 そうと思っていたのですが、最後で続編はないみたいだな

 と思いました。

 それにしても樹海ってほんとにこんなところなんでしょう

 か?それも謎でした。★★