それってパクリじゃないですか?② | チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

ユニークな商品づくりで愛される飲料メーカー「月夜野ドリン

ク」で、知的財産部の一員として働く亜季。異動してきた当初

は、上司で弁理士の北脇に怒られてばかりだったが、少しずつ

成長中で、一人前になったと認めてもらうべく知財の仕事に奮

闘している。しかし人気商品の立体商標や、知財と絡む複雑な

社内政治の行方など、さらに大きな壁が立ちはだかって‥?

                     ー裏表紙よりー

 

 それってパクリじゃないですか?の第2弾。

亜季はかなり成長した印象。亜季も北脇もお互い上司と部下と

いうだけではなく、男と女として意識し合うような雰囲気にな

ってきました。

 とはいっても、あくまでお仕事小説。相変わらず知財の知識

も曖昧なんですが、それでも面白く読みました。

 私自身は知的財産部のあるような会社にいたことがないので

よくわからないのですが、知的財産部ってもっと社内でも尊敬

を持たれている部署なのかと思っていました。だのに月夜野ド

リンクの社内の人間たちはわりと気にしていないというか商標

などを軽く考えているのだなあと思いました。

 もし、パクリだと認定されてしまえばそれこそ莫大な損害賠

償が発生するのに大丈夫か?と思ってしまいます。

 今作は登場人物もなかなかユニーク。私が特に気に入ったキ

ャラは又坂国際特許事務所所長の又坂。バリキャリの女性なん

ですが、なんか捌けてそうなキャラです。まだ深く又坂のこと

は紹介されていないのですが、仕事ができて切れ者。でも堅物

ではなさそう‥というのが私の想像です。

 知財の権利は国内だけで有効だそうなんですが、現代におい

てそれでは権利を守れないので条約を結んだ国ではひとつ書類

を提出したらOKというPCT出願というのがあるそうです。

 また続きがありそうな終わり方なので③もあるでしょう。是

非又坂さんをクローズアップしてほしい。★★★