ミチルさん、今日も上機嫌 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

四十五歳、職なし、バツイチ、彼氏なし。ミチルにあるのは

元夫から譲られたマンションと貯金の三百万円。若くて可愛

いくてチヤホヤされたバブルの頃が忘れられず、そうかとい

って将来に不安がないわけでもない。恋愛、子供、親、仕事。

あたし、これからどうするんだろうー。それでもミチルはめ

げずに前を向く。時代の波に翻弄されながらも懸命に今を生

きる女性に贈るハートフルストーリー。  ー裏表紙よりー

 

 

 ミチルは過去彼氏が切れたことがないモテ女。しかし3ヵ

月前に別れた彼のことを引きずっています。

 スーパーのレジの面接に行っても採用されず、ちらしのポ

スティングのアルバイトをすることに。

 バブルの頃を懐かしく思いながら読みました。懐かしいけ

ど戻りたいとは思わない。面白くて刺激的なことは多かった

けど、やはりどこか狂っていたんだと思います。

 ミチルは過去の男に連絡を取って寂しさを紛らわそうとし

ます。まあ、そういう呼び出せる男が何人もいることは羨ま

しいかぎりですが(笑)、でもどれもあまり魅力を感じる男

でもなかった。

 飯塚という取引先のかなりミチルより年上の常務と食事を

する場面があり、ミチルは昔を回想します。

 当時はいろいろ恩恵に預かり可愛がってもらっていたミチ

ル。でも男女の関係ではなかった。

 それが突如「僕は、君のことが好きでした」と言われてし

まいます。もちろん今になって口説くというのではないので

すが、これもねえ飯塚はいい人っぽいけど結局その当時は意

気地がなかったということになるんでしょうね。だから口説

けなかった。

 3ヵ月前に別れた元カレの鈴木も私から見ればクズみたい

な男。

 元ダンナもなんか嫌味な奴だなあと思ってしまった。まあ

冷静に考えればミチルだって鼻持ちならない女ということに

なるのでしょうが。

 ミチルもどこかに男に頼りたいという気持ちがあったので

しょうが、やっと吹っ切れ仕事に前向きになります。元々、

仕事に素養があったんじゃないのかなあ、こんな女性が男に

頼ることばかり考えているのは勿体ないなと思ってしまう私

です。★★★