希望のカケラ 社労士のヒナコ | チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のそれでも本を読むのだ

チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

 

 

 社労士4年目のヒナコのもとに、家具会社のワンマン社長か

ら、男性社員の育休申請の相談が持ち込まれた。古い価値観の

社長にヒナコは困惑。そればかりか、転職サイトに「育児休業

を申請したが男性は無理だと断られた」と書き込みがあったこ

とがわかり‥(表題作)。         ー裏表紙よりー

 

 シリーズの第3弾です。

思えばヒナコもかなり成長しました。

ヒナコはやまだ社労士事務所に勤める社労士。弁護士でいえば

イソ弁というやつでしょうか。

 所長にも頼りにされ、いろんな顧問先を振られます。短編5

編から成っています。

 1編目の「そこは安息の地か」ヘアサロン数軒を経営してい

る角社長からコロナによって客足が落ちたので「雇用調整助成

金」を申請したいとの相談を受けます。

 しかし不正があることを見抜きヒナコは角社長にそれを突き

付けます。コロナの状況を考えるとヘアサロンの経営が大変で

あることは想像が付きますが、それでも不正はダメです。救い

だったのは従業員と角社長との絆があったこと。従業員にそっ

ぽを向かれていなければ立て直すチャンスはいくらでもあると

思います。

 2編目の「甘い誘惑」は洋菓子店パティスリー・キャベツ工

房のお話。同一労働同一賃金を達成するために社員の家族手当

をカットしたいという社長と総務部長からの相談です。

 個人的には私は給料に家族手当が必要かなと思っています。

今はあまり配偶者手当などはなくなっているのでしょうが、こ

れなどはほんまいらん。

 子ども手当てもこの物語ではヒナコは廃止反対という立場で

すが、私は家族手当と仕事は何の関係もないと思います。その

分他の手当てに上乗せするという方が理にかなっているのでは?

 この2編が私は面白かったし興味深かったです。表題作の男

性の育児休業の問題も根が深いと思います。男性でも育休が取

りやすい世の中になってほしい。★★★