赤い指 (講談社文庫)
605円
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先々週から風邪で何をする気も起きない。
本も読む気にもならず、
これならと思って手に取りました。
再再読です。
中学生の息子の罪を同居している認知症の母に
着せるというお話。
もちろん、そこに至るまでは夫婦ともども葛藤は
ありましたが、
息子の将来を守るため、自分たちの生活を守るため
決心します。
それにしてもいくら考えてもこの息子が
それで更生するとは全然思わない。
まあ、それも小説なのかもしれませんが。
認知症の問題にも触れられていますが、
加賀が放ったもう何十年も前から老人の認知症が
問題になることはわかっていたことなのに、
国は手を打ってこず、家族で処理すべきと考えている
というのはなるほどと思いました。
医学が進歩して是非、認知症が深刻な病気でないように
なってほしいと願う今日この頃。★★★