星をつける女
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原宏一さんです。
牧村紗英は飲食店で覆面調査をして星をつけることが仕事。
と、いってもミシュランガイドのような格付けをするのではなく、
顧客は買収や投資を考えている機関投資家や個人投資家。
第一話はカリスマシェフが経営するフランス料理店での
食品偽装がテーマ。
スーシェフの五十嵐智也は紗英に指摘を受けて食品偽装が
行なわれていることに気づきます。
告発するのか、このまま黙ってやり過ごすのか‥。
第二話はラーメンチェーンの店長・門倉七海が主人公。
代表の鯖江勝秀のラーメンに惚れ込んで入社した七海ですが、
職場はブラック企業そのもの。
みんなが疲弊していくなか、七海も鬱病の1歩手前に‥。
一話、二話とも社会問題をテーマにしています。
食品偽装は一時、かなり世間を騒がしました。
それと同時に一話は内部告発をどう捉えるかも問われているような
気がしました。
智也にしても身重の妻がおり、せっかくスーシェフという立場を
手に入れてこれからというときに、会社に歯向かうことが
賢明な判断なのか?
しかし、料理人としての自分の正義は‥ということで苦悩が
始まります。
二話の七海は母親から田舎に帰って結婚することを強要されることで
余計意地になって、身を粉にして働いています。
七海も心のどこかではこんな働き方はおかしいと気づいては
いるのですが、その立ち位置から降りることができません。
これも現代のブラック企業の核心をついているなあと思いました。
誰もが、自分だけやめるわけにはいかない、それでは負けることに
なると考えているのでしょう。
第三話は白浜のリゾートホテルのお話。
家族の確執、相続問題が絡んできます。
一話も二話も三話も最後は経営者の人間力が試される話に
なっていました。
やっぱり原宏一さんおもしろいです★★★