その時、あなたの預貯金は本当に安全か? | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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その時、あなたの預貯金は本当に安全か? (アスカビジネス)/明日香出版社

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今回ご紹介するのは
「その時、あなたの預貯金は本当に安全か?」
澤上篤人著
明日香出版社刊です★★




もう本当にマイナス金利って大反対なんですよ。
28日ももっと日銀が金融緩和するのかと期待されていたのに、
現状維持となった途端、日経平均株価が600円ぐらい
下がりましたよね。
一旦、マイナス金利に手をつけてしまったら、
マイナス金利から脱却するのは容易ではないでしょう。
日本がかなり景気がよくならなければ、
このままマイナス金利を続ける気なんでしょうか。
大体、前提の考えから変だと思っています。
マイナス金利にしたら銀行が企業にお金を貸す‥はず‥。
これってこれまでほとんどゼロ金利だったのに、
多少マイナス金利に触れたぐらいで、
企業が設備投資をしようとか、
銀行がもっと貸し出しを増やそうなどとは思わないと思います。
個人にしても銀行の預金が雀の涙以下になったら、
投資に向かうはず‥というのも、
むしろ投資より、タンス預金に走ることでしょう。
老後破産などがささやかれたら投資より守りに入るのが
人間の性というもの。
澤上さんはそのあたりのことがよくわかってらっしゃる
(当たり前)。
何度も書いていますが、一般の国民にとってマイナス金利の
恩恵に被ることはほとんどない。
あと、私は以前から国債についても危惧している。
ここまで銀行の預貯金の金利が安くなってしまったら、
国債を買うべきというのをよく雑誌で見るのだけど、
これはなんか建前のような気がしてならない。
本書にも国債の危機が述べられているけど、
全くそのとおりだと思う。
国はいざとなったらインフレを誘導して、
借金をチャラにできる。
でも、国民は?
そう思うと今の金融政策は恐ろしくてたまらないと
本書を読んで改めて感じた。