30代からの仕事に使える「お金」の考え方 (ちくま新書)/筑摩書房
¥886
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今回ご紹介するのは
「30代からの仕事に使える「お金」の考え方」
児玉尚彦/上野一也著
ちくま新書です★★★
経理の仕事を何社かでやってきたのですが、
支払時にお金がないという経験をしたことは
ありませんでした。
それがある会社でいざ支払の準備をしようと思ったら
お金が足りない。
つまり資金繰りのことが全く頭になかったのでした。
と、いうか企業はお金があって当たり前で、
経理担当者は銀行から振込を行えばよいと
思っていた若き日の私です。
しかし、当たり前のことですが、
企業は特に中小企業はどうやってお金を調達するのか、
そこが一番の頭の痛いところなのです。
最近でこそ「黒字倒産」などという言葉も
よく聞かれるようになりましたが、
反対に言うと決算書上は赤字でもお金さえ
尽きなければ倒産はしないわけです
(但し、赤字では銀行は融資してくれませんから
早晩資金は尽きます)。
本書は資金繰りつまりキャッシュフローについて
書かれた本です。
資金繰りなどは経理や財務担当者が知っていればいいことと
思われがちですが、
新規プロジェクトを任されたり、立ち上げる時に
キャッシュフローのことがわかっているかどうかで
差が付くというのはよく理解できます。
それにしてもほんとに中小企業の資金繰りは
大変だと実感として思います。
銀行とのつきあいや税金。
特に税金は頭の痛い問題ですね。
税金も含めたキャッシュフローは絶対に不可欠。