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天の梯 みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-12 時代小説文庫)/角川春樹事務所

¥670
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今回ご紹介するのは
「天の梯」
高田郁著
ハルキ文庫です★★★




いよいよ「みをつくし料理帖」も完結編です。
果たして幼馴染の野江の身請けは叶うのか?
前回はずっと澪の母代わりだった芳が嫁いでいきました。
幸せを掴んだ芳でしたが、また災難に見舞われ
澪との関係もぎくしゃくします。
そして澪もまた長らく世話になったつる家を出、
料理人としてもひとりの人間としても自立することになります。
名もなき料理人でよい。
ただ、自分の名を残すのではなく料理を残したい。
澪の信念は揺らぐことなく貫かれます。
しかし、ここで終わらないのがこの作品の魅力。
ネタバレになるので書けませんが、
ええ、こうきたか!と、鈍感な私はかなり驚きでした。
個人的にはこっちの方がいいと思っていたのですが
(多分なんのことかわからないと思いますが)、
私はてっきりあのお方と‥と思っていたので‥。
ラストはいろんな意味で泣けてきました。
澪がやっと本当の幸せをつかみ、そしてそれぞれみんなも
自分の人生を生き‥というように、
まあもちろんハッピーエンドです。
ラストがここに書けないのが辛いのですが、
よかった、よかったという気持ちです。
付録の「みをつくし瓦版」で
それぞれの登場人物のその後を特別巻として刊行と
ありますので楽しみに待ちたいと思います。
ほんとにみなそれぞれ個性があって魅力があって好きです。
あの毒舌家の戯作者ですら愛おしく思えましたもの(笑)。



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