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ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)/三上 延

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今回ご紹介するのは
「ビブリア古書堂の事件手帖」
三上延著
メディアワークス文庫です☆☆☆




五浦大輔は祖母が残した漱石全集の
漱石のサインが本物かどうか調べてもらうために、
ビブリア古書堂に本を持ち込みます。
父の跡を継いだ篠川栞子はその本から祖母の
秘密を見破ります。
本書は連作短編集。
どのお話も1冊の本から物語が展開していきます。

栞子は本のことになると、饒舌になりますが、
普段はとっても人見知り。
一方の大輔は本が特段好きではなく、
子どもの頃のある出来事から、
本が読めなくなってしまったという過去を持ちます。
その大輔が栞子の懇願により、
ビブリア古書堂で働くことになります。

私自身は古本というのはどちらかと言うと
苦手なのですが、
ほんとの本好きって古本が好きな人ではないかと。
もっと言ってしまうと、
本の装丁はひとつの本の要素ですが、
どんなに装丁がよくても要は中身。
汚くても中身を読んで感動したり、何かを考えたり、
そしてその本がどうやって自分のところにやってきたのか
考えたりするのも古本を読むひとつの楽しみかも
知れません。
1冊の本からそれにまつわるストーリーを想像し描く
栞子の推理力はなかなか面白かったです。
栞子と大輔の関係もなんだか微笑ましい感じ。
いろんな要素から楽しめた本でした。





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