輝く夜 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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輝く夜 (講談社文庫)/百田 尚樹

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今回ご紹介するのは
「輝く夜」
百田尚樹著
講談社文庫です☆☆☆




クリスマスをテーマにした5編の短編集。

どの物語の主人公も幸薄いというか、
あまり幸せな人生を歩んでいるとは
言えない女性たち。

私が特に好きだったのは1編目の
「魔法の万年筆」。

このお話は、クリスマス・イブの日に、
突然会社から解雇を言い渡された34歳の
恵子が主人公。

弟の会社が危ないと聞き、200万円を
振り込んだばかりなのに、
解雇になってしまい、次から次へと、
過去のツライ思い出が胸に蘇ります。

そんなときでも恵子は、ホームレスに
ハンバーガーと500円を渡します。

そのホームレスから、書いた願いごとが
3つだけ叶うという鉛筆をもらいます。

さて、3つだけというところに恵子には
迷いが生じます。

普通はこの状況なら、一番に自分のこの
境遇をなんとかしたいと思うはずですが、
恵子は周りのいろんな人のことを考えてしまい、
踏ん切りがつきません。

確かに3つだけ何を願いたいか?と、
言われれば悩んでしまうかも知れませんが、
自分の不幸さよりも、他人のことを考えて
しまう恵子には、もうあなたが幸せになっても
いい番なのよと言いたい気持ちになりました。

著者の百田さんは「探偵!ナイトスクープ」の
構成作家の方ですが、
小説には「希望」を書きたいと言われています。

私も小説を読んでまた明日も頑張ろう!、
人生も頑張ろう!と思いたいなあと。





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