アンフェアな月 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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アンフェアな月-----刑事 雪平夏見/秦 建日子
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今回ご紹介するのは

「アンフェアな月」

秦建日子著

河出書房新社です☆☆

 

 

 

 

1月24日にこのブログでご紹介した

 

 

「推理小説」の続編。

刑事・雪平夏見です。

 

 

今回は文章の感じにも大分慣れました。

 

「推理小説」より面白いと思いました。

 

 

しかし、こうなんて言うか‥

 

もうひと押しなんかあってほしいというのが

正直なところ。

 

 

今回は生後3ヵ月の赤ちゃんが誘拐されるというのが

 

物語の肝です。

 

 

ただ、その誘拐が身代金目的ではないのが

 

捜査陣には引っかかります。

 

 

何故その赤ちゃんが狙われたのか?

 

その原因が不明なまま物語は進んでいきます。

 

 

今回の雪平は応援という形で、捜査に参加します。

 

「推理小説」にもありますが、

雪平には娘がひとりいます。

 

 

しかし、娘とは断絶状態。

 

雪平は娘とどういう風に接したらいいのかが

わからなのです。

 

 

私がこの小説で好きなのは、雪平が母性というものに

 

悩むところです。

この小説は刑事としては優秀で隙のない雪平が

母親としては、まるでダメな人間になってしまうところが

面白い。

 

 

不器用な生き方、子どもをほんとはすごく愛しているのに

 

それがうまく表現できない、人間としてのバランスが

取れていないところなど。

 

 

それとは反対に、物語の本筋、犯人、謎解きの部分は

 

イマイチ深みに欠ける気がしてしまいます。

 

 

ここがもっとよくなると、面白いと素直に言えるのになあと

 

ちょっと残念。

 

 

これも文庫出てます!

 

 

 

 

 

いつもご覧いただきありがとうございます(^^)

 


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