鉄の骨 | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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鉄の骨/池井戸 潤
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今回ご紹介するのは

「鉄の骨」

池井戸潤著

講談社刊です☆☆☆



企業犯罪の中でイマイチ私がよくわからないのは

「談合」という犯罪です。


この「鉄の骨」は私がよくわかっていない「談合」が

テーマの小説です。


物語は「一松組」という中堅ゼネコンに勤めて

3年になる富島平太が、現場から業務課に

異動になることからスタートします。


その「業務課」は別名「談合課」と呼ばれる

いわくつきの部署。


切れ者の常務・尾形に見込まれて「談合課」

に異動になった平太に課せられた仕事とは‥


平太は現場が好きで懸命に仕事をしていたのに、

何故自分がいきなり「談合課」と呼ばれるような

部署に異動になったのか見当もつきません。


それでも与えられた仕事を一生懸命しようとする

平太に好感が持てます。


しかし、段々と正義感から業界のしきたりに

巻き込まれていく平太。

こうやって人間は組織に逆らえなくなっていくものかと

いうことを改めて感じました。


この小説は、500ページ超ありますが、

長さを感じませんでした。

面白かったです。


そして、普通これぐらいの長さの小説だと、ラストに

興味が引かれることもないのですが、

私はラスト近くの入札シーンが一番面白く、

ドキドキしました。

久々のドキドキ感とヤラレタぁという思いでした。


それにしてもこういう犯罪がなくならないのは

なんでなんでしょうか?

いつになったら悪しき慣習を断ち切ることが

できるのか‥




いつもご覧いただきありがとうございます!(^^)!



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