WILL | チャウ子のそれでも本を読むのだ

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チャウ子のごった煮風500字読書日記
 地味に更新中f^_^

WILL/本多 孝好
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今回ご紹介するのは

「WILL」

本多孝好著

集英社刊です☆☆☆

 

 

本書は12月19日にこのブログでご紹介した

「MOMENT」の続編です。

 

 

「MOMENT」は病院で清掃のアルバイトをする神田が

 

主人公でしたが、

今回は神田の幼なじみの森野が主人公。

 

 

森野は両親の亡き後、森野葬儀店を継ぎ、従業員の竹井とともに

 

店をやっています。

 

 

「MOMENT」では、森野は逞しい女性として描かれており、

 

神田とは性別を越えた親友との設定でした。

 

 

今回の「WILL」では、森野は29歳となりこの先の店のことや

 

自分自身のことに迷いを感じています。

 

 

神田はアメリカで仕事をしており、森野にプロポーズを

 

しますが、森野は決心がつきません。

 

 

前作の「MOMENT」も良かったですが、

 

今回の「WILL」も楽しませてもらいました。

 

 

楽しいという言い方はちょっと違うかも知れませんが、

 

今回は泣けました。

 

 

特に1編目の「空に描く」と、この続きの4編目の「空に描く」。

 

このお話には親子の感情や男女の感情、様々な愛が

入り乱れています。

 

 

血の繋がりだけでは割り切れないものが世の中には

 

ある‥そんなことを教えてもらえたような気もします。

 

 

森野の商売が葬儀屋という設定ですので、

 

「死生観」のようなものが語られている箇所もあります。

 

 

「MOMENT」も病院が舞台でしたので、

 

「死」に対する考え方が示されていましたが、

またそれとは違うものがあります。

 

 

考えてみれば「死」は誰にも避けては通れないものですが、

 

果たして「死んだらどうなるのか?」というのは

永遠の課題のように思います。

 

 

でも、この作品暗くなるような話ではありませんので、

 

是非読んでいただきたいです。

 

 

 

 

 

 

いつもご覧いただきありがとうございます(^'^)

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