スーパー・ササダンゴ・マシンの「煽りパワポ」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

[プレゼンと試合]
プロレスラーというものは、本来は入場の花道でカッコいいコスチュームを見せたり
ポーズを取ったりして観客を煽るといった形のパフォーマンスをとったり
ヒールであれば、観客群の中に突進していく場面も見られるでしょう。
プロレスラーのスーパー・ササダンゴ・マシンは、試合前に「煽りパワポ
というパフォーマンスを行なう事で知られており、かなりのレアパターンといえます。

音楽フェスなどプロレス以外のオファーもあるそうで
イラストは発注するものの、その他は全て自分でやる為
1本作製するのに2~3日かかるそうで、勝利への意気込みが感じられます。
自身のフォルムは、同じプロレスラーのスーパー・ストロング・マシンのオマージュ(?)ですね。

煽りパワポとは、プレゼンテーション用ソフト「パワーポイント」を駆使し
対戦相手を分析・プレゼンをするというもので、相手を煽る意味あいも持たせている
マイクパフォーマンスの一種であり、きっかけとなったのが
「対戦相手を叩き潰してやる!」などのフレーズは物騒であり
時代が時代でコンプライアンスも厳しく、相手の家族から訴えられ
訴訟問題になるリスクはある故、資料をまとめて相手の倒し方とかを
理路整然とプレゼンテーションしないといけないと考えた
事なのだそうです。

当然、対戦相手が袖で待っている訳ですから
作戦分析と言っても丸聞こえの為、本当に大事なポイントは声をひそめるという工夫(?)
も見られます(但しお客さんに聞かせる為、マイク越しで声は響く)。
一応入場を先にしてもらっているそうですが、秘密にはできず
結局は、(観客に対する)顧客満足度を優先させた結果という事です。

結局は、「どうやったら相手が倒せるか」という至極簡単な事なのですが
それを達成する為の「課題」や「過程」など、問題は山積しており
「ポートフォリオ分析」や「アンゾフの成長マトリックス」「破壊的イノベーション」など
ずいぶんと難しい事象を取り上げ、それを下地としたプレゼンテーションも見られ
理路整然と終始し進めるのかと思いきや、「対戦相手をバナナで滑らせる」
「ニコニコ動画のコメントで、対戦相手の気をそらせる」など
ずいぶんと落差がある
のが伺えるのです。