中川パラダイス(ウーマンラッシュアワー)の「パ~ラダイス」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

[バラエティ番組における効用]
村本大輔とウーマンラッシュアワーを結成している、中川パラダイス。
弧を描くように手を移動させながら、「パラダイス」と普段の話声よりも
甲高くさせて言い放ち、最後は岡田圭右(ますだおかだ)が行なう
「パアッ、出たっ!」と、ほぼ同じ位置で手を止めて
てのひらを視聴者側に向けます。
文字に起こすと、「パラダイス」の「パ」と「ラ」の間に
「~」を入れて、少し間延びさせる感じになるでしょう。

顔は顎を少ししゃくれさせ、顔を左に傾けて目の黒目を左上に位置させるという
いわゆる面白顔を作り、つまり笑いを取る為の「変顔を作る」「声を高くする」
という要素を有する一発ギャグの一種
と言えるでしょう。

手の位置と声だけを見れば、アイドルが写真で撮られる時のポーズとして成立しそうですが
男による明らかなる変顔の為、そこにギャップが生じています。
「楽園・天国」という意味を有している「パラダイス」
というフレーズが似合いの派手な格好、蝶ネクタイなどが特徴的で
そういう意味では岡田圭右の別顔(?)である、ハッピーボーイに似ているかもしれません。

宮迫博之(雨上がり決死隊)の「宮迫です」や、品川祐(品川庄司)の「品川です」
と同じ、自己紹介ギャグ(ツカミ)にカテゴリ分けできそうですが
本人は、最初の場面で使う事はあまりありません。

変な空気になって、場が重くなった時に
共演者から要請される形で披露したり、自身がスベった場合に
挽回して責任を取るよう促される
形ですが、残念ながらまずウケることはなく
スベリ芸(?)と捉えられています。
もちろん共演者も、スベる事が分かっているというよりも
スベらせにいっている感がありありと出ている
ので
バラエティ芸として成立しているのです。