Keyword-78「最終問題は、得点が10000点になります」 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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お笑い芸人などの一発ギャグや決まり文句について考察しています。

最終問題は、得点が10000点になります[さいしゅうもんだいは、とくてんが10000てんになります]



<スキット>
司会:「正解は、清水寺でした。ドラマチーム、バラエティチームには
それぞれ30ポイントが追加されます」
(ピロンピロンピロン)
司会:「おっ、このチャイムは?何と、次が最終問題となりました。
ここで得点を振り返りましょう。
ドラマチームが560点、教授チームが530点、報道チーム405点、
スポーツチーム500点、そしてバラエティチームが650点です。
現在トップはバラエティチームで、2位のドラマチームとは90点という
大きな差がついています。
そして最終問題ですが、何と得点が…10000点になります!
バラエティチーム「ちょっと、今までのクイズの意味ないじゃないですか!」



上記のようなクイズ番組だけでなく、運動会の花形である団体リレーなど様々なパターンで
競技者や視聴者へ手に汗を握らせる為(?)、そして消化試合の要素を排除する故
このフレーズが用いられるケースを見ますが、笑いを付加させる為に
今までの努力が水泡に化すかのように、天文学的な得点を提示する事で
「ちょっと、今までのクイズの意味ないじゃないですか!」
というツッコミを引き出しています。

最近では、フェアでない事に嫌悪感を持つ人もいるせいなのか
他のチームに逆転できる隙は与えるものの、上位のチームしか逆転できないくらいの
得点にしたり、難問を提示してよっぽどの奇跡がないと優勝できないなどの
配慮がなされているような気もします。
また野球のクライマックスシリーズの如く、盛り上げ所を用意するパターンもあるでしょう。

「10000点」が発表された時点で、ツッコミを入れる首位チームと
一致団結して(?)喜びを爆発させる他チームという構図が面白く
最後の「10405点」という結果も、今までの「405点」が
完全に端数扱いされている事が提示される訳です。