[花粉症とくしゃみ]
ザ・ドリフターズのメンバーである、加藤茶と志村けんが繰り広げるコントは数あれど
その中でも、加藤の「くしゃみ」芸を最大限活用させたのが「花粉症コント」です。
「吐く動作」で見られるような、「くしゃみをする」とか「吐く」といった動作前の
溜めるようなアクションが見事なフリとなり、爆発的な笑いを生みだします。


 

<参考資料>
加藤茶の「くしゃみ」を考察する。

 

 

加藤茶の「吐く動作」を考察する。

 

 


加藤が診察室に入った時点から、くしゃみが止まらず
また、そのくしゃみがあまりにもコミカルな為
既に笑いを生みだす
結果となっています。
最初は医者役・志村の袖を掴みながら、くしゃみをする事で
連動するように志村も引っ張られてしまい、また志村自身も引っ張られた事に対して
巻き込まれたというリアクションをする
事で、しっかり場を笑いに包み込み
「掴んなっちゅうの!」などと言いながら、注意喚起をします。

加藤のくしゃみは止まる事を知らず、薬を取り出そうとして後ろを向いている志村の方へ
ふらふらと歩み寄り、くしゃみの反動で志村のズボンを脱がしてしまうのですが
これがまだ、フリの段階である
というのが凄い所で
後に女性看護師のスカートにまで手を伸ばし、パンティ姿にしてしまい
さらにパンティまで一緒に脱がしてしまい
お尻が丸出しになってしまう
所まで発展します。

ただ、パンティも脱がすというボケを行うのに加藤の時間が多少かかった為
志村は「完全に(女性の)パンツ(を手で)持ってるべ!
と、しっかりツッコみます。
女性看護師も加藤に背を向けている為、まさかパンティを脱がされるとは思ってもいないのですが
二度目に関しては背中で漂わせている、待ち構えている感が最高です。

他にも、くしゃみという動作だけで
志村の太腿に注射針が刺さったり、机やカーテン、ドアノブが
破壊されてしまったりと、ラストはドリフなどでお馴染みの
部屋自体が破壊されてしまう所まで発展します。
「吐く動作」と同様に、足元がフラフラとふらつき
正常な判断ができないという体で、1つの動作で次々と
周りを巻き込んでいく
様は見ていて、とても面白いです。