角田六郎の「暇か?」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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[周囲のリアクション]
人気刑事ドラマである「相棒」において
警視庁・組対5課の課長である角田六郎(山西惇)
大きめの黒ぶちメガネが、その物腰の柔らかさをより強調しています。
一度コンタクトにした際に、その事に気づいてほしい故
わざとらしく目をパチパチとさせていたのも、可愛らしさを引き立てていました。

組対5課のすぐ隣に併設されている特命係にちょくちょく、ふらっと現れては
杉下右京(水谷豊)や亀山薫(寺脇康文)、神戸尊(及川光博)の顔を見るなり
暇か?」と声を掛け、このフレーズは今や代名詞ともなっています。
短いフレーズではありますが、高めの声で
特に、「暇か?」の「か?」の部分をかなり強調させるので
視聴者の印象にも、かなり強く残ります。


いつもの事なので、「暇か?」と声をかけられても
特命のメンバーは、ツッコミを入れたりする事はあまりしないのですが
事件を追っている時、特に緊迫している場面では亀山や神戸が
「暇じゃありませんよ!」「邪魔しないで下さいよ!今、推理中なんですから。」などと
釘を刺す場面も見られます。
しかし、そのピリピリとした場の空気を察したのか
「暇か?」ではなく、「忙しい?」と言い放った時もありました。


自分専用のカップ(通称:ひまかップ)が置いてあるぐらい
特命係にあるコーヒーがお気に入りではあるものの
味音痴の為、カフェにコーヒーを飲みに行くかの如く
「陸の孤島」と揶揄されている、その場所の雰囲気によるところ
もあるのかもしれません。

特命係は、特別な命があって初めて捜査活動等に入るという意味合いがあるので
何もなければ普段はデスクで本を読んだり、紅茶を嗜(たしな)むシーンが見られ
「いいねぇ、特命は暇で。」などと、暇である事を分かった上で
「暇か?」と声をかけている
訳ですが、この行動に移っている時点で
自分自身も暇である事は、否定できません。
それ故に、「暇なのは、課長でしょ?」と言われてしまう事もあるのです。

杉下が逆に、組対5課の情報がほしい際に出向いて
角田課長に、「暇ですか?」と尋ねた事もありました。
また、小野田官房長(岸部一徳)が特命係にやってきた時は
いつものように居座っていた角田課長
が、「暇なの?」と声をかけられてしまい
「とんでもない・・・失礼します!」と狼狽した様子で
自分の持ち場に引き返す
姿も見られました。