野上ジャスティス慎平の「飯塚高史にTシャツを破られる」を考察する。 | 世界の中心で人間以外が叫ぶ

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[飯塚高史と野上ジャスティス慎平の構図]
新日本プロレスの試合が放映されている「ワールドプロレスリング」において
実況を務めている、テレビ朝日アナウンサーの野上慎平
現在は、永田裕志率いる「青義軍」の特訓を受けた事で青義の魂を携え
番組内では、野上ジャスティス慎平として活動しています。
名前という意味では、福澤ジャストミート朗に近しいスタンスのかもしれません。

その名を轟かせる(?)きっかけとなったのは
ワールドプロレスリング内のCMでもお馴染みの
まさかのヒールターンを果たした飯塚高史による
実況席に座る野上アナへの襲撃
でしょう。

スキンヘッドで、仙人のような長い髭に
獲物を狙っているかのような据(す)わった目の
体重100kgを超えるヘビー級のレスラーが、花道から直接リングに向かわず
実況席に殴りこむという光景
は、まさに地獄絵図であり(?)
野上アナのYシャツやTシャツが、強引に破られてしまうという光景が広がるのです。
その様子を見た、解説席の柴田惣一が
「野上さん、Yシャツがベストになってしまいましたね。」と
のんきに解説(?)していた
のも印象的で、2人の温度差が如実に表れていました。

「やめろ!やめてくれ!!青義軍のTシャツが!!」と叫んでいるシーンは有名ですね。
画面向かって左側で飯塚が野上アナの腕を引っ張り
右側では、かつて飯塚とのタッグで
IWGPタッグのベルトを獲得した、解説を務めている元・プロレスラーの山崎一夫が
野上アナの体を抱える形で、飯塚からの救出をはかっているのですが
この3人の構図は、まるで大岡裁きのようです。
<大岡裁き:参考資料「引き勝ったほうが勝ち?」>http://www.chinjuh.mydns.jp/ohanasi/365j/0507.htm


[プロレスラーと実況アナウンサー]
プロレスにおいてはレスラー同士の因縁が深いなど、試合に混乱が生じそうだと
前もって予想がされる場合
は、セコンドの頭数を増やしたり
もしくはサブレェリーを据えておくなどの対策が練られるのが一般的ですが
出場選手・飯塚高史、実況・野上ジャスティス慎平のセットの場合も例外ではなく
野上アナが襲撃されて実況ができなくなった事を想定して、リポートを据えています。

野上アナが「その視線の先には、リングはあるのでしょうか。
絶対にマイクを離しません!ただ、実況は続けます!」という
力強いメッセージも虚しく会場に響き渡るだけで、結局リポートアナが
「またしても、野上アナが襲撃されています。
野上アナの淡い期待は、完全に打ち砕かれました。」などと
今起こっている事態を、引き継ぐ形で解説するのです。

しかし、その状況をも把握した飯塚は
ついに、リポートを務めていたテレビ朝日アナウンサー・古澤琢もターゲットにし
結局2人もろともやられてしまうという映像が、視聴者に届けられる結果となりました。

この状況はまさに、かつての蝶野正洋と辻義就、大仁田厚と真鍋由を彷彿とさせるもので
蝶野は、「プロレスラーがアナウンサーを襲うワケ」について
こんな興味深いトークを繰り広げていたので、よろしければ参考までにどうぞ。
<参考資料>http://www.youtube.com/watch?v=de4NuePTSDI&feature=relmfu