昨日26日、日本橋アートモールにて開催中の、はせがわともみ さんの個展『そら・うみ~Stella Maris~』を鑑賞してきました
ビルの谷間にある淡い緑色のアートスペース、“昔の日本人(足20cm)に合わせたみたいな”小さな階段を上ると、はせがわともみ の そらうみ の世界
。(はっ、空海さまか)
ご挨拶もそこそこに、めっちゃお逢いしたかった、今回メインアートの『Universal Mother』さまにご対面
なんて美しい…。
実物は迫力がぜんぜん違う。
何層にも塗り重ねられた深い群青の宇宙は、渦を巻きながら拡散と収縮を同時に感じさせて、点描で描き出された「うみそらかあさん」はあくまでも優しい……。
点描にはラメも使われていて、見る角度によって色々な青にキラキラと輝いて、そらの星そのものみたい
そして御胸に抱かれた宝石のような地球……。
横に掲げられている詩を読むと、母の愛と哀しさが染み入ってきて、いきなりなんですがちょっと泣きそうになって困りました
いったん落ち着いてから、俯瞰で見て見ると、かあさんの両脇には「黒マリア」さまと「青と百合のマリア」さまがいらして、上には今回の新作「うてな」が。この構成もちょっとヤバい……。
黒マリアさまは、お肌の黒色が宇宙の漆黒に通じて、青マリアさまは衣の裏側に宇宙と星を抱えてらっしゃる。詩の冒頭『青の衣 抱く宙』を読んだ時は、鳥肌が立ってしまいました。
作家の潜在意識
「うてな」はともさんにしては珍しいというお花モチーフの絵ですが、かあさんが抱いている地球と色合いが同じで、「地球世界の開花」「胸の奥の本質を開花」みたいな事を暗示しているようです。
そして対面には、ともさんの夫婦愛の象徴でもある()”ゲートくじら”さんと、今回の新作である、陰陽
の龍
さんと人魚
さん。
宇宙ゲートと地球ゲートの対面みたい
その間、窓の両脇に、愛らしいホヌ(海亀)さん
そっか、ゲートの間に海があって、ホヌさんがキーパーだったのか。
この日もライアータイムがあって、うみそらかあさんをバックにした『アベマリア』二曲は染みた……
ちょっと時間を置いて『ほしのたね』も。
•*¨*•.¸¸♬︎
ともさんの個展は、作品鑑賞だけではなくって、来場される皆さんとの交流も楽しい
それぞれお話が盛り上がって、特に終盤に集ったメンバーでの「母」に関しての話は、すごく深いところまでいった感じでした。
ともさんも、今回の『Universal Mother』に向き合う際には、ご自身胸の中の悲しみや葛藤を抱えながらの制作だったようで、そこを抜けた先に現れたのが、こんなに慈愛しか感じさせない、美しい「かあさん」だったんですね。
もうこの絵は、絶対に単なる絵ではなくって、それぞれに色々な事を抱えた愛すべき人間たちを、あの美しく優しい笑顔で、ずっと見守ってらしたような気がしてます
ずっとずっと、抱かれっぱなしなんですね。
この日は新月であると同時に、自分の年対象日(誕生日の半年後)でもあって、再スタートし直す決意と力、与えてもらえました
ともさんはじめ、この日出逢って下さった皆さま、ありがとうございました
はせがわともみ 個展
『そら・うみ~Stella Maris~』
日曜日まで開催中です