大きさ比較の為に
サンデーコミックス版と19年完全版
ローガンズ(老眼)対策にはバッチリですね!
腱鞘炎なったりして…。
本題
ここで、ドク・タイガーマンが、丈たちの前に現れた経緯を確認しておきたいと思います。この辺はかなり()展開早くって、注意深く読み解かないと気づけない部分が多いです
ニューヨーク決戦の影響で、超能力を失くしてしまったルナ王女は、三千子の死去という悲劇を経た後、高熱を発して入院。ベガの非情な判断で、幻魔大戦の戦列から外されることになります。
ルナの苦悩は言うまでもなく、丈とベガの軋轢も生じ、地球戦団は脆くも瓦解寸前のように見えます。
しかし、人としての弱みを見せるルナ王女は、ここで初めて、“指揮官”としてではなく“一人の女性”として、丈と関わりを持つことになるんですね。今でいう “ギャップ萌え” ですが、「あなたのことけっしてわすれないわ…」なんて、うつむきかげんで丈に別離を告げるネグリジェ姿のルナ王女、すっごく愛らしいです
また、小説版で「高熱」は、丈や三千子が“濁り”を浄化して、さらに能力者としての段階を上る際のシグナルとして描かれますが、この時点で既に登場していることに驚かされます。
トランシルヴァニアに向けて飛び立った機上のルナを、丈たち三人が空中から見送るシーンは良いですね
ただ、見送った下のコマがもう「砂幻魔」登場のフリになってて、ちょっと展開早すぎ 余韻味あわせて〜
そして、この隙間に滑り込むようにして登場するのが、我らがドク・タイガーマン。
世界中を天変地異が襲い、破滅の予感が漂う中、ニューヨークの粗末なビル内で、ルナ王女が生存する証拠を発見し、喜悦の表情を浮かべる怪異な男。
この時の彼は「超心理学研究所」の所長であり、怪しげな実績をもとに公的機関に取り入ろうとしているだけの男に過ぎないんですね。
嵐でビルが崩壊し、たまたま手に取ったブラシに乗って宙に浮いて助かり、その時彼が呟いた言葉が……
「わ、わしも……ちょ、超能力者だったのか」
……って、えっ???
つまり、この時点まで彼は普通のおっさんに過ぎなかったんです!!
次元に開いた穴から、ルナたちの様子を窺うタイガーマン。これも彼が意図したものでなく、たまたま開いたホールにこの情景が映っていただけです。
ニューヨークから東京へも、おそらくこのホールを通ったか、四次元移行して穴を抜けたか。
これはもう、ターガーマンの覚醒にも、「何者かの意図が関わっていた」としか思えない。
普通に考えたら幻魔ですが、どうも違うっぽい。
後に出会うシグはこやつのこと知らないし。
も、もしかしてフロイ??!
確かに、最初にルナとフロイがリンクした際、すでに丈、サンボ(ソニー)に並んで、タイガーマンの存在は明らかになっていたし、闘病中のルナ姫が「あなたはいやっ! こないでっ!!」ってうなされるほどに、彼の接近をはっきり予見してたりする。
もしかしたら彼、ドク・タイガーマンも、人類を裏切って大損害をもたらすことをはっきり見越した上で、フロイが選んだ “戦士” だったのかも知れないですね。
意図的にではないでしょうが(^_^;;、ターガーマンの人格人品完全欠如者的な専横ぶりに激怒し(あれは普通怒ります)、戦友であるベガとも決裂してしまった丈は、ついに彼らと袂を別ちます。
絶望し、さらに砂幻魔に捕らえられ、生命の危機に陥る丈の前に、神的能力者である彼が現れるのです。
続きまっす