三十三所満願!その2 橘寺 | 平井部

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 次に目指す飛鳥は同じ山のすぐ向こう側。めちゃ古い地図見てたら通れるんだか微妙な感じだったんですけれども、すごい立派な路ができてしまっていて驚きました。

 

 

 

 

 いきなり開ける明日香村の風景っ!! カーブする路の奥に、鮮やかな青空とのどかな田園風景が広がっています。なんだか夏の扉を潜って、一気に世界が切り替わったような印象でした。

 

 

 

 

 松田聖子さんの“夏の扉”を口ずさみつつ山を下り切って、整備された公園みたいになっている石舞台古墳はさくっとスルーし、お目当ての橘寺へ。

 

 

 広~い田んぼのまん中に、こんもり盛り上がった森といくつかの伽藍。

 

 

タツノオトシゴみたいな面白い雲

 

 

 

 

 

 

あら、こちらもなんだか懐かしいかも……。拝観料を払って、お仁王さまの居ない山門を潜ると、妙な落ち着き感というか既視感はさらに強まります。

 

 

 

 

 

 きちんと整備されたすごく心地よい空間です。

 

 正面突き当たりに本堂があって、左右にお堂がいくつか。中でもぱっと心を惹かれたのが、右手の観音堂です。心地よさそうに枝を伸ばしているセンダンの樹にご挨拶してから、靴を脱いでお堂の中へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 す、すごいっ。なんかいきなり泣きそうなんですけれど……(^_^)。じんわりじんわり、懐かしさと優しさが染みてきて……。

 

 如意輪観音さまです。すっごく優しいお顔の……。

 

 この方は、藤原時代のお産まれで、丈六よりは小さいけれど、人体よりはかなり大きいお身体。お顔のバランスがちょっと大きくてまあるくて、にっこり微笑んでらっしゃるような柔らかい表情が印象的です。美しさに関しては、もっと優れた方がいらっしゃいますけれども、この方の「ほんわり感」は格別でした。

 

大好き仏さま、追加です!

 

 

 

 十分に心を和ませていただいて、次に聖徳太子が祀られている本堂へ。

 

 

 

 

 あ、この橘寺は太子がお産まれになった場所だそうで、かつては大伽藍を誇る非常に大きなお寺だったとのこと。

 

 まず外陣からお参りしますが、内陣にも入らせていただけるようで、靴を脱いで薄暗い本堂の中に。

 

 すごいっ、太子、居られますっ!!

 

 めちゃくちゃフォース感じる聖徳太子の坐像が、お厨子の中にひっそりと収まっておられ。

 

 しずしずとかぶりつきでお参り。

 太子像といえば、そんな二歳いらんやろ! ってツッコミたくなる(すいません)物知り顔の童子像や、十代の親孝行太子の像が多い中、この太子さんは三十五歳! 一番脂が乗り切って、フォースをばりばり発散してはった頃の像です。

 

 像高は1メートルに満たない小さい方なんですけれど、その迫力はすごいです。直視できないように、前に御簾がかかっているのが、さらに神秘感を高めるのに役立っています。白いお姿にきりっとつり上がった瞳。凛々しい…キラキラキラキラ

 

 

 

 想定外のすごい方にお逢いしてしまってかなりふらふらしつつ、小さな経堂で阿弥陀さまにお参りしてから、境内の端にある往生院の天上画などを鑑賞。仏像もいく方がいらして、どこぞの町内会が制作して、あちこち放浪してこちらに辿り着いた、ちょと魁偉な太子像が面白かったです。

 

 

 しばらく境内を散策し、本堂脇の二面石などを眺め。亀石といい酒船石といい、どうもこの辺りって謎のドルメンがいっぱいありますよね。誰がどうやって造ったのやら。

 

 

 

二面石

 

 

悪い顔?

 

 

ええ顔? ハート型に見えますね。

 

 

 

 橘寺、心落ち着くすごく素敵なお寺でした。実はこの2週間ほど前、はせくらみゆきさんのツアーで、同じく聖徳太子ゆかりの太秦を散策したばかりでしたので(※当時めちゃ元気でしたニコニコ)、そういう流れでお参りできたのかも知れないですね。

 

 

 

 

 

 

続きまっす