最後に、この日のメインイベント、岡寺こと西国七番札所の龍蓋寺(りゅうがいじ)へ。
こちらは、もう2度ほどお参りしたことがありまして、大好きな観音さまやお地蔵さまがいらっしゃり、また、ぼくの知る限りもっともスピリチュアルなフォースが感じられるお寺さんでもあります。西国三十三所の最後にお参りすることになったのも、巡り合わせなのかなあって思っておりました。
橘寺からは車だとすぐ。
ただ、石舞台の横を通る分かり易い道を行きますと、民間の、有料で、しかもかなり歩く駐車場に着きますので、飛鳥寺方面に続く細い道を、鳥居の所で右折して、急坂を登ってゆくと、お寺のすぐ下の駐車スペースに停められます。(※だたし、めっちゃ分かりにくい上に、土日祝は通行禁止です(^_^)。)
趣のある茶店
仁王門を潜って、すぐ正面に、まずお参りしたいお地蔵さんがいらっしゃいます。
ふんわり優しいフォースが感じられる、苔むしたお地蔵さまの坐像。
実はかつて、このお地蔵さまにお願い事をした件がありまして、この日は用意していた般若心経を捧げて、存分に御礼を申し上げました。
そこから少し階段を登って、本堂や書院が立ち並ぶスペースに。
この岡寺は、花のお寺としても有名で、境内のあちこちに植えられている花を、四季折々に楽しむことができます。小さなお地蔵さまも各所に祀られていて、それぞれ柔らかいフォースを放ってらっしゃいます。
開山堂の阿弥陀さまを眺めた後、本堂にいきまして、いつものわくわく自分じらしを楽しんでおりましたら、なにやらどこぞのお寺の団体さんが来られるということで(^_^;;、急いで御朱印だけ頂いて、先に本堂横手の森林を散策することに致しました。
本堂
龍蓋寺の名の由来となった池。
鳥居を潜って、薄暗い森の中へ。こちらも、廃仏毀釈の前には神社ともお寺ともつかない聖地だったのかも知れないですね。
井戸と、小さな滝がある水場で、可愛いお不動さまにお参り。ぴりぴりするフォースが心地よかったです。井戸の水で手を顔を清めさせていだだきました。
(この時は気づかなかったようですが、井戸の所には空海さまがおわします)
道の一番奥には、小さい洞窟があります。入り口に、大日さまとお地蔵さまの石像。
ちょっとどきどきしながら腰を屈めて入ってゆきますと、中にはとっても優しいお顔をされた大日如来さまがいらっしゃいました(^_^)。
そこで折り返して、道は上方の三重の塔方面に向かいます。
途中、なんとなく下方の本堂の様子を眺めておりましたら、あら、談山神社で見たのとよく似たアゲハチョウが二匹、仲良さそうにひらひらと(^_^)。二匹はしばらく舞った後、楽しそうに上空に消えてゆきました。
さあ、いよいよ本堂にお参り。
せんとくんの幟ごし
昇殿すると、白い法衣を着た男性が一心に念仏を唱えておられ、邪魔にならないように少し横に位置して、聞きながら御本尊 如意輪観音さまにご挨拶いたしました。
左右の梁の上におわすお不動さまと愛染さまにもご挨拶してから、お堂の裏面へ。
役の小角さんたちにお参りしてから、如意輪観音さまの向かって右側に。この時の「特別拝観」として、観音さまのすぐ右側の壁(扉?)が開かれていて、膝下すぐから拝めるようになっているのです。
はあ〜っ、如意輪観音さま…
塑像としては日本最大の観音さま。
これだけ間近で鑑賞すると、お肌の質感とか、端正なお顔の造りがよくわかります。
お姿こちらで見ることができます
最後に、正面に正座してゆっくりとお参り。
三十三所満願…。
充足感よりも、終わってしまう寂しさの方が大きかったですね
旅の道程を反芻しておりますと…
「旅はこれから。心の中への旅」
と、ふと感じました。
いやあ、色々な意味で、本当にそうなんですよね。
これで、(絶対秘仏の粉河寺を除いて)全てご本尊の御開帳の時に合わせて、全三十三札所を周り切ることができました
ただ、まだやり残してることが一つ!
1番札所、青岸渡寺のご本尊にお逢いすることです! あちらだけ、2時間くらいの差でお姿を拝することができなかったのでした
数霊の深田先生のお話しでは、こういう巡礼ものって、一巡してもう一回初めの所にお参りすることで、「円」になってしっかり繋がるということですし。
次の御開帳は8月17日。
果たしてお逢いすることができるのか