西国三十三所レポ、続き。
2010年5月31日、岡寺です。
先日リアルタイム見物したばかりではありますが
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約二年間に渡って巡礼してきました西国三十三カ所霊場。今日はその最後の一つ、奈良は飛鳥にあります岡寺 (龍蓋寺)にお参りしてきました〜
一抹の寂しさとともに迎えたこの日(^_^)、なんだか昨日から天女のみなさんに祝福して頂いとるようなハイな感じを味わっておりました。
朝はわりとゆっくり、9時半頃にバイクで出発。雲は多いものの、切れ間から覗く青空はすごく鮮やか。大気の状態が不安定ということで、積乱雲がもくもく発生していて、ちょっと蒸す感じと相まって、夏を想わせる空の色でした。
24号線から橿原で165号線にうつり、ワイディングロードを楽しみつつツーリングしとりますと、すぐに最初の目的地、談山神社の駐車場に着きました。
駐車場よりだいぶ下にあります山門
駐車場から見える山の風景を楽しんでから、階段を下って神社へ。
参道の土産物屋さん、一つだけ開いていて、おばあさんが出てくるのかと思ったら茶髪の可愛い女の子に「いらっしゃいませ~」って言われてしまって(^_^)、喜んで山芋とか本葛とか買いまくりたかったですがバイクなんで無理でした。
鳥居を潜ると、いきなりすっごい杉の巨木とか、青葉が美しいモミジの連なりに感動……。直接大樹に触れて、頭上に揺れる木の葉を眺めておりましたら、あら、ひらひらと舞う奇麗なアゲハ蝶が。黒地に白い文様のこの蝶々、なぜかすごく印象に残りました。
拝観受付までの山道は、陽光を透かして黄緑に輝くモミジを潜って進み。
きっと、新緑のモミジが一番綺麗な時でしたね。
元来お寺さんでは、秋の紅葉の為ではなく、この瑠璃色で境内を満たすためにモミジを植えたという話もありますね。
まず入って目の前のお社と小さな滝の社にお参り。社殿は全て朱色に塗られていて、極彩色の漆喰の装飾が付いていたりして、お寺とも神社ともつかない不思議な印象でした。
次に神廟拝所という大きなお堂へ。名前からして、どなたかのお墓を拝するためのお堂でしょうか。真後ろには有名な十三重塔と、さらに後ろの山頂には藤原鎌足の墓所があったりするようです。
内部に入りますと、をを、いきなりお目当ての秘仏如意輪観音さまがいらっしゃいます! すこし混み合ってましたので、先に他の仏像を拝見。
面白かったのは伝運慶作という狛犬! すらっと猫の肢体のように伸びやかで、剽げたお顔が可愛くって。足の逆毛やしっぽが超サイヤ人みたいに逆立っていて、ポケモンの元祖みたいな愛玩感&使役感がありましたね。
中央は、御簾がかかった奥に鎮座される、藤原鎌足公の像。ほぼ等身大。白いお顔が麗しかったですが、歴史に興味がないのでまあまあ普通に見てました。
左端に、お厨子に入られた如意輪観音さま。座高60cmくらいの小さい方。お顔がお釈迦さまに似てらっしゃいますね。如意輪さんって、プリティ系のお顔な方が多いんですが、この方はきりっとしていて男性的な雰囲気でした。お肩にすこし積もった埃なども、グラデーションみたいになって逆にすごく奇麗でした。
龍神さまが祀られた比叡神社にお参りしてから、改修中の権殿を抜けて十三重の塔を眺め、本殿にお参り。
こちらは細長い拝殿に上がらせてもらって、畳の上から本殿をお参りするすごい独特な形です。本当に神社なんだかお寺なんだか、っていう感じで、廃仏毀釈も此処には至らなかった感じですね。ご本尊は鎌足公。
正直、どれがどのお堂なんだか覚えてません…
気は心で…
それから、山中に少し踏み入った場所にあります三天稲荷にお参り。誰も居ない山道を歩き、ウグイスをはじめ野鳥の鳴き声がすっごく心地よくって。
いろいろ考えながらお祈りしておりますと、あら、さっきの蝶々さんが。今度は二匹現われて、仲睦まじく飛び回った後、嬉しそうに上空に消えてゆきました。
境内に引き返して今度は山道をひいひい言いながら登り、中大兄皇子と鎌足が密談を交わしたという「談い山」に。
さらに10分ほど離れた鎌足公の墓所(古墳)まで行けば、展望所もある様ですね。
談山神社、ステキでしたですが、秘められた歴史の数々がこのあたりには多そうです。
紅葉シーズンにもぜひ来てみないといけません。
続きまっす