日本SF傑作選4 平井和正
紹介が遅れましたがゲットしとります
いろいろな意味で家宝になりました…。
ツイッターをつらつら見てましたら、『サイボーグ・ブルース』を傑作として推す方かなりいらっしゃいますね。
ぼくも以前感想書いてましたので、リンク貼っておきます。
サイボーグ・ブルース
https://ameblo.jp/tender-blue/entry-12206529278.html
悪徳学園(『エスパーお蘭』含む)
https://ameblo.jp/tender-blue/entry-12197194879.html
今回の目玉は『デスハンター・エピローグ』ですねえ。
書籍化は初らしく。
※ネタバレあり
題名通りに、小説『死霊狩り』のエンディングとして書かれたものではなく、コミック『デスハンター』創作時に書かれたもので、小説版よりはラフな文章になってまして、その辺の読み比べも面白いです。
一番興味深かったのが、俊夫はデスに憑依されても自我を失わない訳ですが、それはデスの「突然変異」故とされていて、それ以前は「意識もデス化」してしまっていたのだと。俊夫以降に初めて、デスの不死性はウイルスのような伝播力を持つようになったのだと。
そうか、そうだったのか!
このあたり含めて、コミックから小説に再創作するにあたって、設定もどんどん深化して膨らんでいってるのがよく解りました。
人類は「退化したデス」ですって?!
そのあたりもっと詳しく!!
初めて感情を露わにする司令官シャドウ(エス)の描写も面白かった。
実際のコミック版とも少しエンディングは違ってましたね。
作者は小説『死霊狩り』の続編も、構想の中にあったようで、もし実現したらどんな展開をたどってたのか…。う〜ん、読みたすぎて身悶え(^_^)。
そんなこんなで、処女作『レオノーラ』はじめ、初期 平井和正の読み応えある名作がぎゅっと詰まった一冊ですので、興味を惹かれた方はぜひ手にとってみて下さい。
『レオノーラ』は、『超犬リープ[SECOND]』書き上げたらオマージュ…というか遠回しの続編書くつもりです