この日ここだけはお参りしようって決めてました常照皇寺は、百年桜のある黒田からほんの数分の場所にありました。
駐車場の入り口にありますしだれ桜さんが満開で、土産物コーナーもできておりましたが、時間がおしてたんで拝観の後に鑑賞しました。


これは帰りがけに取った写真れす。もう暗くなってますね。
樹々に囲まれた山門。
ええ雰囲気でてます……。

石段を上ってゆくと、塀の向こうの庭園に咲きほこる、白い桜花が見えてきます。

受付の手前より。
ちょうど団体さんがきはったんで(^_^;;、流れにそれてぼくは先に庭園の方から。
まず迎えてくれたのが、白い山桜です。
こちらも、満開……。



順路正面にあったのが、こちらで一番有名な九重桜さんです。
もう葉桜になってましたが、苔の上に散っている花びらの絨毯がすっごく奇麗で、まだまだ春の幻想的な雰囲気はしっかり感じられました。

九重桜さん

奥の方より撮影。左手のごつごつした樹が「御車返しの桜」だと思われます。かなり樹精は弱ってますが、上の方に少しだけ花をつけていました。(現地にもパンフレットにも、桜の説明などは書かれておらず、樹の名前は帰宅してからネットで調べたものです。よって間違ってるかもしれませんがご愛嬌ということで。)
九重桜後方にありました小さなお堂に、聖観音さま(?)を中心に、いくつかの小さな仏像が祀られていました。
そして、一番感動したのが、仏堂の手前にありました山桜さん(おそらく「右近の桜」)。
下の枝はかなり葉が出てるんですが、上の方はほぼ満開で……。


もう散り際ですので、風が起るとさ~っと見事に花吹雪が舞って。


これは横アングルから。
ちょっと遅い春のお花見、ゆっくり堪能させていただきました。
奇麗でした……。
その後堂内に移動して見仏も少し。
まず方丈には、なぜか鴨居の上にお釈迦様が。
ここは裏手が奇麗な庭園になっています。
渡り廊下を渡って、仏堂に。
こちらも変わった祀り方で、ご本尊はおそらく開祖の光厳天皇さまで、その手前の部屋に、小さな仏像が二十体ほどおわします。
鴨居の上にはちょっと中国っぽい雰囲気の釈迦三尊。両脇の鴨居の上にはおそらく羅漢さま数体。
愛らしかったのが、左手壁面におわす小さな阿弥陀三尊像です。ちょこんと鎮座した阿弥陀さまの脇侍の観音さまが、三千院の三尊を想わせる大和座り(片膝つき)になってらっしゃるんです。特に向かって右手の観音さまは、下方で両の指先を合わせる「招手」の格好をしてらして、これがまた愛らしくって(^_^)。愛らし仏ベスト5入り決定です~。
そんなこんなの京北お花見ドライブ。
ほぼ予定を立てずに行きましたのに、すっごい感動をあちこちでもらえました。
まさにほんまにこの時しか出逢えない桜さんの姿でして。
お気に入りスポット、また一つ追加ですね。
次回は高雄経由で福徳寺にも行ってみよっと。
京都はほんま奥が深いです。