般若心経の謎9 瞑想二 | 平井部

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 瞑想実践篇、『マンガで悟れる 般若心経』のガイドに従って遣り方を紹介してゆきたいと思いますが、ここではほんのとっかかりの部分だけ書かせていただきます。本格的にやりたい方は、『マンガで~』やその他の本をあたられたり、リーダー達の言葉を参照されることをお勧め致します。


 まずは、あまり大げさに考えない方がよろしいと(^_^)。
 瞑想というのは、毎日続けないとほとんど意味がなくって、たまにちょっとやったとしてもそれは瞑想ごっこにすぎない。「毎日瞑想しよう!」という気持ちが大切で、そうすれば生活の中でいくらでも瞑想できる時を作り出すことができる。
 かの江原啓之さんも、日常の習慣として、朝イチや寝る前に、瞑想、内観の時間を取るように勧めてらっしゃいますね。少しずつでも、続けることが大切なのかも知れません。

 体勢は、お釈迦さまが悟りを開いた時の姿勢である、半跏趺坐(片足首をもう片脚の腿の上に乗せる)を勧めてらっしゃいますが、自分に合った姿勢ならどんな格好でもよろしいそうです。寝転んでも良いのですが、それだと本当に寝てしまう事が多くて瞑想にならないと。
 無理に座禅を組んだりすると、「苦行」の方に意識が行ってしまって、なかなか瞑想意識にはなれないそうです。

 背筋を伸ばして、脇を少し開いて、ゆったり静かな呼吸を心がけて。

『マンガで悟れる 般若心経』1巻96頁からは、「瞑想の呼吸法」が詳しく書かれているのですが、ここで引用するのは控えておきます。呼吸法は江原さんの本を初め、いろいろな所で解説されてますし、とっかかりとしては、ゆ~ったりした腹式呼吸を心がけていればよろしいと思います。深くて、静かで、長いテンポの呼吸を続けていると、自然に意識は内側に向かい始めます。


 まず、意識にわ~って現れてくるのが雑念ですね(^_^;;。明日の朝食どうしようとか、パジャマいつ洗おうとか、こんなに雑多なこといつも考えてるんだなあって自分であきれるくらいに。わらわらと小うるさくて、ハエがたかってるようにも思えます。


 雑念を静めて、さらに意識を奥に奥に集中してゆくと、やがて「内なる意識」(「真我」とか「ハイヤー・セルフ」とか呼ばれるものと同義だと思います)に至り……


 ぼくの経験では、雑念を静めるのに10~20分くらいはかかって、しかもぜんぜん完全ではありません。思考のふりをした雑念だったり。当然「その先」なんてまだまだで(^_^)。読経の数取りを再開してから、それに合わせて始めましたので、まだほんのとっかかりという感じですが、面白くって続けて行けそうです。
 ちなみにカルロス・カスタネダが記したドン・ファンの教えにも、雑念についてはいろいろ書かれてありましたですね。



 ここで、少し注意点なのですが、ご自分の中に根深く、不満、怒り、憎しみなどの “邪念” がある方は、瞑想でさらに邪念を強めてしまって、通常は心のセーフティー機能で寄って来れない邪霊達とつながって、ひどい場合は憑依されてしまう危険もあるそうです。
 もし、過去の辛いことが思い出されて、むらむらと暗雲に心を覆われるような時は、「ふと心を切り換え」て、「一旦棚上げ」して、般若心経に全て委ねてしまって下さい。どうしても辛かったり自分が惨めに感じられる時には、続けなくって結構です。「自省」は必要ですけれど、「自罰」は百害あって一利なしです(^_^)。少しでも「真我」に繋がれた時には、唯一無二の自分のことが愛しくって仕方なくなるはずです。

 あまり辛く苦しいお心を抱えてらっしゃる方は、写経から始められるか、『マンガで~』3巻後半で示されております、「『般若心経』の読経を利用した瞑想法」をお勧め致します。この方法では「よからぬ結果に繋がる危険はまったくない!」と桑田さんはおっしゃいます。読経二百万遍の小原弘万さんのお言葉とも合致しますね。


 遣り方は

『般若心経』の一字一字に心をこめて、読経すること。

 です。上っ面ではだめで、まさに“心をこめて”。

 キーワードは “感謝の念” です。
 意識を集中して読経していると、感動と共に心の奥深い場所から “感謝の念” が湧き上がり、それこそが精霊界へと私たちを導くパスポートであると。
 さらには、読経の音声(音律)そのものが、雑念を取り払って意識を天に繋げる手助けになると。

 このあたりはもう実践&実感あるのみ! という感じで、ほんの少しでも光が射したら、あとは加速度的にば~って解るのかなあって思います。


『マンガで悟れる 般若心経』本文には、もっともっと奥深い意味合いや、さらに「その先」に体験すべき、チャクラの光クンダリニーに関しても詳細に記されておりますが、こちらで紹介するのは控えておきます。ぜひ元本を。



 ぼく自身、瞑想に関してはほとんど経験がありませんので、まずは「雑念を消し去る」ところから始めてみようと思います。
 般若心経には関係ありませんが、一度 ち~こさんこと小嶋さちほさんの「音魂瞑想」に参加したことがあります。ち~こさんのライア(琴)と言霊と歌に従って、さらに参加者全員で原初の聖音である「Ω(おーむ)」を発声して、瞑想に入ってゆくんです。場所が瀬織津姫さまが祀られた、禊ぎ祓いの佐久奈度神社だったこともあって、すっごく心地よかったです。
 ち~こさんも精力的に全国で音魂瞑想を開いてらっしゃるので、お心に留った方はぜひ。

 
 ということで、桑田二郎さんの「『般若心経』を利用した瞑想法」、やはり小原弘万さんの読経法と繋がる部分も多かったですね。
 小原さんが「仏天よりのメッセージ」、桑田さんが「内なる魂へと繋がる」とおしゃってる事柄も、究極的には同じことなんだろうなあと思います。


 次回より、お待たせ致しました、橘流写経に入ります。



『マンガで悟れる 般若心経』全3巻は、アマゾンで注文可能です。

 他に『新訳 般若心経 あるがままの“いのち”の姿』もかなりお勧めです。今やかなりプレミアが付いてしまっている画集『FANTASIC LAGE』よりの美麗な官能画と、仏画に沿う形で、般若心経が解説されてゆきます。絵師 桑田二郎の魅力が堪能できます(^_^)。