みかえり見仏 永観堂 | 平井部

平井部

平井和正愛好部

神社仏閣巡りレポ
& ほめほめ雑記


 南禅寺から東山学園を抜けると、永観堂はもうすぐです。
 あらあ、こちらもすごい人(^_^;;。お稲荷さんの初詣でくらいの人出です。先週金曜日の報道ステーション、夜間ライトアップの中で放送してたのが、ええ宣伝になったんでしょうか。


ときめき見仏記



 拝観料を払って境内へ。
 すご~いっ、めっちゃ鮮やかな赤と黄色~っ。


ときめき見仏記-1


ときめき見仏記-2


ときめき見仏記-3



 早速写真に夢中になるわらしでしたが、人気に当てられたのと、摩利支天のお堂から出た辺りからどんより曇ってきてしまいましたので、歓迎されてなかったのかなあとか、また悪い思いクセが出てしまって(^_^;;、少しテンションは下がり気味でした。


ときめき見仏記-地蔵
 智慧と慈悲のお地蔵さま


ときめき見仏記-塔
 下から観た多宝塔


 紅葉は、盛りは過ぎておりましたが、まだまだ素晴らしかったですね。


ときめき見仏記-モミジ



 堪能して、いよいよ堂内拝観。
 御朱印は40分ほどかかると言われましたので(^_^)、受付に預けておいてから堂内へ。こちらは、いくつものお堂が、渡り廊下で繋がってる形になっておりまゆゆ。ぜひ渡り廊下走り隊ですね。ギュッ!(もうええし)。

 まず、方丈でふすま絵などを鑑賞してから、瑞紫殿で阿弥陀さまの坐像に対面。(人間比)等身大で、二の腕の滑らかさが素晴らしかったです。
 次の釈迦堂は、お釈迦様に脇侍として文殊、普賢の菩薩さま。このお釈迦さまは、小さい方ですが、すっごい端正なお顔で感動させられてしまいました。ご本人もきっとこんな方やったんやろうなあって。


ときめき見仏記-門
 唐門


ときめき見仏記


 次に一番大きな御影堂へ。小さなお厨子の中に法然上人。お堂の両隅の四天王さまがすごく格好良かったです。近くで拝めないのが残念。
 そこから、山肌に近い場所にある廊下を渡るのですが、途中の「水琴窟」がすごい良かった。穴の中に、竹から水がしたたるようになっていて、よ~く耳をすますと、「ぴちょ~~ん」って透き通った水音が響くのが分かるんです。もうめっちゃ癒されました。


 いよいよ、あの方がいらっしゃる阿弥陀堂(本堂)へ。
 お堂の横手から入堂すると、まず正面に反対側を向かれた阿弥陀さまの側面が見えるのですが、あらっ、ここですでにもうやばいかも……。ふわっとやさしいオーラがやってきて、いきなり瞼がじんわりと(^_^)。
 慌てて気を逸らして、掲げてあった曼荼羅図などを見て。

 心を落ち着けて、正面にまわって阿弥陀さまに対峙すると……。
 もうだめでした……。
 この方、すごいです……。こんなにすごい方やったんですね。

 金色のお姿を構成する要素の全てが、「優しさ」でできている感じ。
 ふっと振り向かれたお顔から肩にかけての柔らかさと、美しさ……。光を放つような天衣の軽やかさ……。まさに天上界にいらっしゃるお姿を仰ぎ見るようです。



 だいじょうぶ だいじょうぶ
 おくれても だいじょうぶ
 ゆっくり おいでなさい
 まっていて あげますからね




 だめでした(^_^)。後ろに人いっぱいいらっしゃるのに、泣かされてしまいました。


 ぼくはもう、人生遅れまくりで、もう先は見えていて、これから先もずっと独りで寂しく生きて、死んでいくのかなあ……なんて、切実にしみじみ感じることがあるんです。
 そんなぼくの悲しみや悩みを、ほわっと軽~くほぐして下さったように感じました。


 意外なことに、みかえられて居るからか、正面を素通りされる方も多くって、ぼくはゆっくりお祈りすることができました。
 お顔が拝せる右側には列ができていて、ぼくも並んでお側で観させて頂きました。

http://www.eikando.or.jp/mikaeriamida.htm



 すっかり感動してお堂を出ると、不思議なことに上空は晴れてきておりました(^_^)。


 そのまま、多宝塔まで登ってゆきますと、京都市街一望~!!

ときめき見仏記



 太陽は雲に隠れておりましたが、阿弥陀さまの後光のような光が、上方に放射されておりました。


ときめき見仏記-1


ときめき見仏記-2


ときめき見仏記



 雲の動きが早かったので、もしやと思って粘っておりますと……

 夕陽~!!


ときめき見仏記


ときめき見仏記-1


ときめき見仏記-2



 ありがとでした(涙)。感謝の言葉しかないです。



 次回、予期せぬライトアップ紅葉(^_^)。