ならまち見仏 十輪院 | 平井部

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 いきなりすごい仏と出逢ってしまってくらくらしつつ、もと来た道を引き返し、すこし北にあります十輪院へ。こちら、なんとなくデジャブを感じとりましたら、やっぱりいとう&みうらコンビがテレビ見仏記で来られていた場所でした。

ときめき見仏記-路

ときめき見仏記-門


 拝観料を払って境内に。おそらく1年ほど前だと思われる見仏記のロケの時には、ほとんど誰も居ない雰囲気でしたのに、その時の休憩所が現在拝観受付になっていて、土産物なんかも売ってたりして、境内もすごく賑わっておりました。やっぱり遷都1300年の威力なんでしょうねえ。

 まずは、左手の小さな不動堂にてお不動さまと対面。1メートルくらいの立像で、ちょっとひねった怒り肩が可愛い方でした。後ろの炎がカルラ(神鳥)の形をして格好良かったですね。こちらは通常、毎月八のつく日に公開なんだそうです。

ときめき見仏記-不動
不動堂


 次に本堂へ。こちらの本堂は、禅寺を思わせるような簡素な造りで、なんだかすごく落ち着いてしまいます。

ときめき見仏記-本堂
本堂


 横手から入堂。正面に正座させていただくと、すごい! 奥にあります穴のような場所に、ご本尊の石仏さまがライトアップされて佇んでらっしゃるのが見えます。

 一拝みしてから、わくわくしつつ仏さまににじり寄らせていただき。
「石仏龕(がん)」というらしいですが、石で創られたお厨子みたいな室の中に、石盤に浮き彫りにされた、ご本尊のお地蔵さまがいらっしゃいます。錫杖を持たない、すごくシンプルなお姿。また、お顔がなんとも愛らしくって優しくって……。

 石室にも、左右にお釈迦様、弥勒さまが浮き彫りになっているのをはじめ、その脇に四天王、仁王が線描され、さらに各所に梵字やらが彫り込まれ、この石室そのものが宇宙を表現しているんだそうです。先に、弘法大使造立とも伝えられるこの石仏龕があって、後からそれを拝むために本堂が建てられたということであります。

 最後に、もう一度外陣正面に座って拝ませていただいたんですが、このお堂、なんでかしらないですけれど落ち着きます(^_^)。もう造りが心のツボにジャストフィットな感じで。真面目に住みたいです。ジョージの音楽とかかけて瞑想したいわ。
 去り際、なにげにガラスケースの中を眺めておりましたら、数十センチくらいの五劫さまがいらっしゃいました(^_^)。愛らしかったです。

 こちらには、他にも石盤に浮き彫りにされたお不動さまや菩薩さまがいらっしゃいます。山中ならともかく、こんな場所になぜ石彫りの仏さまが多数いらっしゃるのか、ちょっと不思議な気がしました。

ときめき見仏記
石のお不動さま



続きまっす