少し順路を引き返して、こちらのメインコンテンツである方丈庭園へ。建物入り口の、縦になが~い松が奇麗で面白かったです。
良い意味で、すごく家庭的な上がり口でした(^_^)。左手に、土産物も売っている受付があって、正面には囲炉裏が切ってあって、ほっこりくつろげるようになっております(のか?)。お抹茶か善哉を注文すると、紅い毛氈が敷かれたお茶席でゆっくりいただけるようです。
まず南庭は、白砂がとっても奇麗なシンプルな造り。背後の山や三本杉が借景になっていて、ウグイスの声も奇麗で、思わずぼ~っと和んでしまいました。
南に面する部屋には、狩野探幽のふすま絵があるのですが、今あるのはデジタル復元されたもので、本物は保管されているとのこと。
まん中の部屋の奥には、立派なお厨子があって、その中には……
一休さんっ!!
すごいリアルっ!!
人やん。
有名な一休禅師の肖像画そのままのお顔。もう今にも「こらっ!」って動き出しそうな感じです。こんな人、いますいます。
一休さん、なくなる前に、弟子に命じてこの像を造らせた上、頭髪と鬚も自分のものを植えられたそうです。これは魂入ってますよ!
正直、あんまりお坊さまの像にお参りすることって今までなくって、どんな感じでやれば良いのか不慣れ感満載やったんですけれども、一応お祈りはしてみました。ら、なにげ見仏やったからかも知れないですが、相手にされてない感じの方が大きかったです(^_^)。ちゃんと人となりを調べてから行かないと。
北庭の岩と苔の連なりも堪能し、方丈を後に。御朱印いただきたかったですが、受付が混み合ってましたので、今回は諦めることにいたしました。
しばらく、参道のモミジを鑑賞してから、もう一度本堂の方に回って、開山堂から二十世紀の森へ。
おなじみの「わたるべからず」の橋が(^_^)。
どういう子細なのか、謎の小さい石像がたくさんあって、観音菩薩関係かと思いきや、思い切り「自分像」とかもありました。めいめい彫って奉納してはるんでしょうね。
本当になにげにお参りした一休寺、すっごい落ち着ける場所でした。
ただ、一休像があんなにすごい人だと思わなくって、今回は本当に失礼してしまいました。僧侶像では今までで一番のオーラでしたかも。
あのお顔を拝見しただけでも分かりますように、とっても風変わりなお坊さまだったようですね。風狂を体現するも、天皇にも寵愛されて、大徳寺の住職にもなられたりして。次回はもっと一人前の見仏人として認めて頂けるように、勉強していきたいなあって思います。
おまけ、近鉄新田辺駅前の一休さん像。(^_^)
一休寺ホームページ