右の方から回り込んで、繁殖し過ぎた野鳥の被害もあるのか、樹々が少なくなって地肌も見えがちな島の裏側を見つつ、船着き場に着岸。当たり前ですが、東から向かうのとは島影がかなり違って見えました。東が表で、西が裏、という雰囲気ですね。
上陸し、入山券400円を券売機で買って参拝タイム。目の前にまず伸びるのは、165段の急な石段(^_^)。
他の参拝客の皆さんには先に行ってもらって、ぼくはゆっくり雰囲気を味わいながら登ってゆきます。護摩堂にお参りしたり、わき水の「瑞祥水」を頂いたり。この水は、平成14年というごく最近、弁天さまのご信託によって掘り当てられたんだそうです。こんな島からわき水が出るなんてまさに奇瑞だそうで。
この辺りから振り返って見た、琵琶湖の風景もすごく奇麗でした。
石段を登りきると、紅い社殿が印象的な、宝厳寺本堂、弁財天堂がでーんとそびえております。
弁天さまのお堂だけあって、堂内はぱっと華やかな感じ。外陣の左右にそれぞれ等身大くらいの弁天さまの坐像があって、白いお顔がすごいキュート(^_^)。土産物やお護り関係も沢山ありましたが、ぼくは三十三カ所の広重画シールが可愛くって買ってしまいました。
ご本尊の弁天さまは秘仏で、左右に美しい天女の絵が飾られた、閉じられたお厨子の中にいらっしゃいます。お祈りしましたが、なぜかこの時は集中できずに、しかもしゃべりながらやってきた女子の二人組みが、後ろで読経を始めたりなんやりで(^_^;;、中途半端なまま終了……。ちょっと残念感。
お堂を出て、左手にある小さな三龍堂と、右手にいらっしゃるカナ仏のお不動さまにもお参りしました。お不動さま、なんだかきらきらしてはりました。
さらに階段を登って、三重の塔と宝物殿を拝観。
こちらの宝物殿、プリミティ仏のお不動さまや、大日さまもステキでしたが、一番感動したのは、入室してすぐ左上に掲げてあります、昇竜の絵馬でした。まるで生きているような龍神の姿……。パンフレット頼みで、作者とか控えずにいたら、なんと一言も載ってないんです……。ガラスケースの外にありましたので、宝物扱いではないのかも知れないですね。あれは凄かったので、行かれる際はお見逃しなく!
次に、登りとは別の石段を下って、観音堂へ。急な斜面だけに見晴らしも良く、眼前にぱっと開ける湖面の青を楽しみつつ、ゆっくり下って行きました。
観音堂の唐門は国宝になっておりまして、子細はまあネットとかでググってみて下さい(^_^)。張り巡らされた結縁御開帳の五色の紐が、ひらひら風に揺れておりました。
入堂して、鳥よけの為かネットが張ってある拝殿に行きますと、ああっ、内陣では御開帳されていて、麗しき金色の観音さまがお顔を見せてらっしゃいます。一礼だけして、お参りは後でゆっくりすることにして、先に30mほどの船廊下(渡り廊下)を抜けた先にあります、都久夫須麻神社(竹生島神社)にお参り。
もともと一つの聖地ですから、雰囲気がいきなり変わるということはありません(^_^)。ご祭神の市杵島姫命は、弁財天さまと同神ですね。宗像三女神のお一人で、ぼくも大好きな女神さまです。
本殿の前面下左右にそれぞれ、天忍穂耳命 大己貴命と、厳島弁財天 江ノ島弁財天を祀った摂社がありました。
本殿のすぐ前は、琵琶湖に向かって建てられている、八大龍王の拝所です。拝殿の奥、岬の先端に鳥居が立てられていて、琵琶湖に住まう龍神を拝めるようになっているんです。
この頃には上空すっかり晴れていて、すごく奇麗な空と湖のコバルトブルーを楽しめました。風紋が湖面にさ~っと立って、本当に龍神さまがいらっしゃるようで、ちょっとどきどきしたり。立って全身に風を受けたり、座って穏やかな雰囲気に浸ったり、ゆっくり過ごさせていただきました。
さあ、いよいよ観音さまとご対面ですっ!!
つづきまっす