4月16日(木)
通夜です。
葬儀社の我が家に付いてくださる担当の方が決まり、朝から出来た遺影のコンパクトなやつを届けてくださり、簡単な打ち合わせをしました。
前日遺影用の写真を預けた方と同じでした。
お湯灌(映画おくりびとで観たような、体をお湯で綺麗にして、お着替えして、お化粧してくれるやつ)というのを、オプションで申し込みしていたので、14時頃お迎えに来てもらい、会館へ出発しました。
テンさんの食事など様子が心配なこともあり、交代ですぐ自宅に戻れる様、自宅から近い会館を選びました。
なので、すぐ到着です。
控え室で夜はお泊まりもするので、着替えやら私たちの荷物もいっぱいです。
あと父の棺に入れてあげたい品物もいろいろ用意しました。
あれもこれも用意しろと親戚がいろいろ言ってきます。
私たちの思いで入れてあげたい品物もいろいろあります。
いろいろ用意したら凄い量。
用意したらしたで
「こんないっぱい入れへんやろ!花が入らんぞ!こんないっぱい入れる人見たことないわ!」
と散々な言われ様。
入れろって言ってたやつやん!
思うこといろいろありますね…
棺に入れてはいけない物もいろいろあるようです。
革製品がダメなんですって。
火葬上は何も問題が無いそうですが、殺生をしたものを入れてはいけないそうです。
薬なんかもダメらしいです。
あの世でも同じ病気になると避けるそうです。
写真も連れて行かれると嫌がる人もあるから賛否両論とか。
我が家はゆる〜い感じで、愛用の小銭入れを父が入れたお金少し入れたまま持たせてあげたくて、革製品でしたが入れてしまいました。
それに本物のお金もたぶん入れたらダメなんですよね
。
貨幣損傷取締法?何か法律に引っかかる恐れがあるそうです。
紙幣は法にはふれないけど、重なると燃えないからダメとか。
そんな束で入れれるほど金持ちじゃないので、うちが入れたくらいは綺麗に燃えちゃいますね。
父が足らん!と怒ってるくらいの少額です。
妹くんが中学校の技術だったかな?授業で作った木のケースを、父が薬入れとして愛用していたので、本当はそのケースごと持たせてあげたかったのですが、さすがにデカ過ぎるやろ!薬はあかん!などいろいろな意見があり、ケースは諦め、だけど愛用のオロナインだけは持たせてしまいました。
何でもオロナイン塗ったら治ると思ってたんでね(笑)
写真はね、ノハナで作った家族の物は入れました。
あとこのブログ、親戚は読んでいないと思うから暴露します。
我が家仏さんが無かったので、仏壇がありません。
だけど、父が母屋にある戦死者の方の遺影?と同じやつを座敷に飾って毎日拝んでいたのがあったんですね。
たぶん私のお爺ちゃん、お婆ちゃん、あと戦死者の誰か?お爺ちゃんの兄弟なのかな?が写ってるやつなんです。
小さいやつならともかく、今の父の遺影より更にデカイんです。
これあとあと残っても私たち困っちゃうし、粗末に扱えないし、ここに仏さんがある訳ではないので、父が毎日拝める様に入れてあげました。
ただバレると親戚から何か言われるかもしれません。
そして大きくて入る袋がなかなか見つかりません。
母が障子紙の残りに包もう!とお花の入った綺麗な障子紙で綺麗に包んで、葬儀社の係りの人にはそっと入れたいことを伝えました。
あと父の母こと、私のお婆ちゃんの写真を机に飾って見ていたのや、父が今までに取っていた免許や賞状など、いろんな物を入れました。
西国巡りの品なんかも入れましたね。
あと父お菓子が大好きだったので、好きだったお菓子をいっぱい買いました。
これが袋に空気が入ってたりするので、軽いけど結構嵩高いです。
15時お湯灌が始まります。
桶のお湯を柄杓で順番にかけてあげたり、腕や足などタオルから見えている部分をスポンジで洗ってあげたりします。
そこからは係りの人が体全体が見えないように上手に洗ってくれました。
体を拭いて着物に着替えます。
父の場合は比較的顔色が良かったのですが、長く外に出ていないので、あんなに日焼けして真っ黒だったのが、こんなに白くなるのか?というくらい白かったので、ちょっと日焼けメイクにしていただきました。
綺麗に仕上がったら、立ち会った私たちも手伝って棺に入れます。
こっそり入れたかった写真は、この時障子紙に包まれて棺の底に入ってました。
親戚にそれ何?と突っ込まれなくて良かったです。
そこからは西国巡りの御朱印帳を広げて入れてくれたり、普段着ていたお洋服やお菓子やバッグなど、持って来た物をいろいろ入れました。
大量のお菓子もね(笑)
お嫌な方はスルーしてくださいね。
お花の香りがホールいっぱいに広がっていて、とても綺麗で良かったです。
通夜が19時だったので、少し控え室で寛ぎました。
この時の私、墓標ことと骨壺のことでとても悩んでいました。
骨壺はどの大きさにするか葬儀の日までに決めなくてはいけなかったのです。
そのお骨をどうするか?によって、選ぶ骨壺が変わってきます。
墓標が満中陰こと四十九日の前の日に寺まで取りに来てと聞きました。
満中陰にお骨を墓地に埋めて、その墓標を建てるらしいです。
普通はそこから墓石を建てるみたいですが、すぐ墓終いしないといけないのに、墓石建てないといけない?
悶々とする私。
係りの人にいろいろ相談しました。
墓標を頼まれてたから、墓石を建てるものだと思ってましたが、今のお話を聞くと墓標は要らなかったかもと。
そしてお骨は納骨堂に入れたり、散骨したり、樹木葬にしたり、宝石にしたり、宇宙へなんてプランも出てきたり、これから数年経てばまだまだ新しいプランが出てくるだろうと。
いっぱい相談に乗ってもらって、何か資料も探しておいてくれることになりました。
19時お通夜スタート。
念仏を唱えていただき、順に焼香して終了。
人数が少ないので終わるのも早いです。
控え室で注文していた個食のお寿司をみんなで食べました。
以前、同じ葬儀社の通夜で食べたお寿司が美味しかったのですが、今回もやっぱり美味しくて、親戚からも美味しかったよと好評でした。
もし人が増えて足りなくなったらいけないと思い、少し余分に頼んでおいて、余ったらみんなが帰ってから私が食べると言っていた分は、袋に入れて部屋の隅に「こちらに置いておきますね」と係りの人がそっと置いて行ってくれました。
疲れているだろうとみんな気も使ってくれて、割と早々に切り上げてくれたので、22時前には控え室でのんびり家族だけの時間を過ごせました。
コロナが気になる今の時期だったので、結局交代で家で入浴したりしましたが
我が家専用のお風呂や洗面台がありました。
こんな時期じゃなかったら、ここ使ってたかもしれませんね。
私はお寿司食べたり、妹くんや母は冷蔵庫のプリンを食べたり、みんなでテレビを見たり、父のお線香の番をしながらゆっくり過ごしました。
久々にテレビを見てびっくりしたよ。
1人10万円もらえるとか、なんか前と違う話になってないですか?
対象世帯に30万円じゃなかったっけ?
少しの間に浦島太郎だね。