ヴァイオリンへの身体作り
宮地楽器小金井センター、ヴァイオリン骨体操講座ホームページはこちら
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【ヴァイオリン骨体操】〜③背骨・顎首お手入れ編


ヴァイオリン骨体操とは

今回の動画は、踵がふんわりと感じられ、地に伸びていく足が手に入る体操です。このあと、12の骨体操と7つのムーブメントを行えば、ヴァイオリンの(7つのテクニックを網羅する)「構え」は完成します。

***
「ヴァイオリン骨体操」とは、
桐朋学園の体育の授業で扱われている
「ナンバ式骨体操」
をヴァイオリンに特化したものです。

「12の骨体操」で身体の歪みを直し、「7つのムーブメント」で【人間の基本的な動きを全て行う】という驚異的な内容ですが、
実はこれには続きがあります。
同じ理論で、腕・手指、足、頭蓋骨、背骨、肋骨の調整もしていきます。
下記にリンクを貼りましたが、【ヴァイオリン骨体操】①のブログでは、腕・手指の調整方法を動画でご紹介していきました。

今回は、その続きです。「ヴァイオリン骨体操」本(音楽之友社出版)には載せていない奥義をご紹介しちゃいます。

「良い構え」は「良い立ち方」から


人類は、立ち上がったことによって複雑なことができるようになりました。

道具を使いこなすこともそうですが、特筆すべきことは、声帯が発達して複雑な「言葉」を持つようになったことでしょう!

しかし、この「立ち続ける」という姿勢はとても難しいですね。

「姿勢」とは字の通り「勢い」のある「姿」のこと。

居つかず、つまり、ぱっとすぐ次の動きができること。軸が天地に通っていて、腰が入っていること。
360度に意識があり、身体はひとまとまりで使えること。気血水の流れが良いこと。

足の上に骨盤、骨盤の上に胸郭、胸郭の上に頭蓋骨。
肩が丸まっている猫背型はダメ。しかし無理に反ら子では胸が苦しいです。
胸骨はいつも開いて上向きに。うなじはのびのびと。


難しそうに聞こえますが、全て身体作りの体操がありますのでご安心ください。

身体が作られているところにヴァイオリンのお稽古をすれば
習得は当然早くなります。 
怪我も防げます。



体操を終えると、足が地に向かって伸び、首や背骨は柔らかくなります。
また、足裏もふんわりと感じられます。
足の状態はヴァイオリンには、特に大事です。足裏のバランスで上半身の動きは決まるからです。




【ヴァイオリン骨体操】〜②ノンレム睡眠にすぅーっと入り、すぅーっと目覚める呼吸


睡眠と覚醒はセット

ヴァイオリンを指導するときに、避けて通れないのが【睡眠】の話。

いかに良い睡眠が取れているか、が、昼間の良いパフォーマンスにつながります。
また、昼間に良い活動ができていると、夜、素晴らしい睡眠時間が取れます。

睡眠と覚醒は、セットなのです。

「不眠症は朝から始まる」という言葉もあるほど。


朝「まだ眠い」と感じながら起きるのであれば、それは本当に睡眠不足なのです。
寝入り方がフワフワしているために、起き方もフワフワしてしまう。

「すーっと睡眠に入れば、すーっと起きられるよ」と、空にVの字を描きながら、
私に指導をしてくださったのは元桐朋学園の体育の先生であった、長谷川智先生です。
今日は、その長谷川智先生から学んだ「寝入る呼吸」をご紹介したいと思います。
私はこれを教わってからというもの、毎朝、目覚まし時計の鳴る15分前に自然に目が覚めるようになりました。

これは演奏前のリラクセーションとして使うこともできます。
その場合は、余計な力が入らない、楽な演奏ができるようになります。


(長谷川智先生は山伏で、「ヴァイオリン骨体操」の元となった「ナンバ式骨体操」の開発者です。)

実は睡眠時間よりも、時間帯が大切

日本人は世界一、睡眠時間が少ないと言われます。平均して6時間あるか、ないか、くらいでしょうか。
アメリカだとこれでは「短時間睡眠」とされてしまいます。

短時間睡眠危険です。
・「インスリン」の分泌が悪くなり、血糖値が高くなり、糖尿病を招く
・食べ過ぎを抑制する「レプチン」というホルモンが出ず、太る
・食欲を増す「グレリン」というホルモンが出るため、太る
・交感神経の緊張状態が続いて高血圧になる
・精神が不安定になり、鬱病、不安障害、アルコール依存、薬物依存の発症率が高くなる
・認知症にかかりやすくなる可能性がある
・免疫が確立しない
・アレルギーが悪化する危険がある
・脳の老廃物がきちんと排出されないので、アルツハイマーなどの疾患の引き金となる可能性もある




スケジュール上の睡眠時間は、8時間を確保。(それでも、スケジュールが押せ押せになったりして、6時間睡眠を死守するのがやっとです)

しかし、お仕事の関係でそれが難しい方もいらっしゃいますよね。
むしろ、8時間確保よりも大切なことがあります。

それは、時間帯のこと。
明け方近くになると身体は覚醒の準備を始めます。
ですから明け方から急いでベッドに入っても、昼まで寝たとしても、質の高い睡眠にはなりません。
良い睡眠のためには、夜10時から2時の間にはベッドに入ることです。


何とも恐ろしいデータがあります。
【4時間程度の睡眠の人と徹夜の人では、パフォーマンスの質が変わらない!!】
という実験結果があるのですって!!

最初の寝入りが肝心

ご存知の方も多いとは思いますが、睡眠は「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が交互にやってきます。


最初の「ノンレム睡眠」が一番深く、だんだん波は緩やかになり、覚醒に向かいます。
この、始めのノンレム睡眠の深さであとに続く波形が決まります。この、始めが大事です。

【黄金の90分】という言葉があるほどです。
もしも、睡眠時間が取れないのであれば、この、寝入りの90分の質を決して下げてはいけませんね!、

では、この、寝入りの質を上げるお勧めの呼吸と、もうひとつ、免疫力アップの体操をご紹介します。

睡眠の大切さを噛みしめるために、もう少し話題を。

ノンレム睡眠で行っていることを7つ、挙げてみました。

・(始めの90分で)脳のコンディションを整える
・(始めの90分で)脳の海抜から大脳皮質に情報が移動し、記憶が定着される。





【子供ヴァイオリン骨体操】〜①音を聴く、身体を作る、手が器用になる体操

7歳までは身体を作る
【心技体】という言葉を聞いたことがありますか?

【心】40%、【技】40%、【体】20%
の比率で学ぶ必要があると言われています。
この3つが重なった部分が
《本番で力を発揮する》真の実力です。


さて、今日は、この【体】についてです。

大人の「(ヴァイオリンの)体作りをする」というお話しと
子供の「体作りをする」では、意味が少し違います。

ですので、『ヴァイオリン骨体操講座』では、大人クラスと子供クラス、別々な会を設けています。

子供の体は7歳くらいまでは、骨や内臓や筋肉を作っている
【身体を作る】
ことが最優先な時期です。

この期間に過度な詰め込み教育をしてしまうと、身体のエネルギーが記憶をする方に奪われてしまい、
体の発育が充分になされないまま、大人になってしまう恐れがあります。

この時期は詰め込み過ぎる教育は避けて、【身体を作る】ことに集中したヴァイオリンのお稽古を心掛けると良いのです。

目安として、【乳歯が全て永久歯に生え変わる】ことが
「基礎の身体」ができたという証です。

この、体を作っている時期はどんな体操がいいかと言いますと、
床にゴロゴロ転がったり、イモムシの真似をしたり、トカゲのように床を這いつくばって歩いたり、猫や熊やゴリラ・・・
物真似をする時期なのです。
そうです、ヴァイオリンも真似をします。
(サンサーンスの「動物の謝肉祭」という曲の中に〝ピアニスト〟が登場しますが、子供の目から見たら〝ピアニスト〟も〝ヴァイオリニスト〟も「動物」と変わらない・・・のかもしれませんね!!!笑)


それから綱引き(タオル引き)をしたり、お手玉を頭に乗せて落とさないように歩いたり、おしくらまんじゅうをしたり。

「芋虫→トカゲ→猫」の真似歩きを経て、「ゴリラ」または「熊」歩き(二足歩行でナンバ歩き)ができると
〈右手と左手が別々に使える〉=楽器が扱える→ピアノやヴァイオリンが弾けます。

小学生の、ヴァイオリン骨体操

では次に、8〜10歳頃から中学生前までの子供は、ヴァイオリンのためにはどんな体操をしたらよいでしょうか。

そのお答えが、今日のブログです。
「ヴァイオリン骨体操」は、もっと分解して行う方が効果が高いです。今回は
①ゆっくりナンバ歩き
のやり方をご紹介します。
「手と足」は関連があります。足裏の感覚が敏感になると、手指は器用になります。

ボウイングで、超絶ゆっくりやってみるお稽古がありますよね、居合も型をゆっっくりやるそうですよ。すると、普通の速さに戻したときに、とても密度の濃い素晴らしい動きになっています。

それから、筋肉を作っている時期ですので、身体を作る〜②筋肉バランスをとるトレーニングをします。
そして、③音を聴くということを特別な時間を割いて教えます。聴力はまだ充分には発達していません。聴力は運動神経・生命感覚・皮膚感覚ですが
音楽に必要な「聴力」とはもっと精神的なもの。
これが備わるのは21歳頃ですが、小学生は小学生の聴き方がありますね。


では今回はこの番号をつけた3つを、動画でご紹介します。
お母様のお手伝いが必要なものもあります。

なお、大人がこの内容を行っても、もちろん素晴らしい効果があります。

①【音を聴く】体験をする〜呼吸


この曲は脳幹を活性化します。



呼吸が深くなり、整います。
子供はまだ呼吸も浅いので、この曲は大変助けになります。
毎日、お稽古の前に行うと良いのです。

最初のうちはピッツィカートで行います。ピッツィカートは運弓の基礎となります。
この曲で美しいレガートやスピッカートまで練習することができるんです。
【良い聴き方が習慣になった曲】というのは、他のテクニックを習得するときに強力な助けになります。
では、まずは動画をご覧ください。

「良い聴き方」をすると、姿勢まで良くなるから不思議です。






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