Xmas×Daiki(3) | ロガリズム

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読んだ本の感想と、戯言です。戯れてあげてください。


「楠原君」

本屋でハルを待っているとカコちゃんに声をかけられた。

「カコちゃん? 珍しいね。」

いつもの待ち合わせ場所の本屋。2Fは漫画が置いてある。2Fで彼女を見かけたことはない。

「うん。ハル君、漫画好きだから。クリスマスプレゼントにしようかなって。」

プレゼント……。ハルはもらったらどんな気持ちになるんだろうな。

「カコちゃんはクリスマスはどう過ごすの?」

「24日は児童福祉施設にボランティアに行って25日は教会で歌うの。午後からは家でパーティー。」

「そっか。」

あとで澤田に教えよう。ボランティアと教会にお前も行けばいいと。

「楠原君はハル君と居るんでしょう? いいなぁ。」

「え?」

ハルがそう言ったんだろうか。

「ん? 聞いてないの?」

「うん。その……複雑だから、聞けなくて。」

確か、カコちゃんには事情を少し話せたと言っていたはずだ。

「うん。クリスマスするの久しぶりだって言ってた。」

「そうか、出来るようになったんだ。」

「ツリーを買ってあげたんだって。25日は家族でパーティーみたい。」

「じゃあ俺とって?」

「ザキちゃんとモトちゃんに言われてたよ。イブは恋人と過ごすって。『じゃあ楠原とだな』ってハル君言ってた。」

「こ……恋人?」

そんな認識だったのか?

「いいなぁ。楠原君は男の子で。ハル君の恋人になれるしね。」

「嫌じゃないの?」

「何が?」

「俺がハルと付き合うの。」

「だってハル君には『好き』が足りないもの。」

「え?」

「人から好きって言われる事に慣れてないの。小さい頃からずっと『要らない』って言われて。」

「カコちゃん……。」

そこまで聞いてるのか。

「だから、独占したいなんて思っても態度に出さない事にしてるの。たくさんの人がハル君を好きになるんだよ? って教えてあげたい。知ってほしい。ハル君はそんな小さな男の子だから。」

小さな男の子……。カコちゃんにとってはそんなイメージなのか。

「それにね。高崎君じゃなくて良かったな。ってちょっと思ってるんだ。」

周りも俺自身も高崎との方がお似合いだと思ってた。

「ザキちゃんとモトちゃんに、なんで高崎君じゃなくて楠原君なの? って訊かれてハル君が言ったの。『だってあいつお姫様みたいだろ?』って。」

いや、ちょっと待て。なんだ、その展開!