※今回のブログは「テニスの王子様」のネタバレを含みます。
こんにちは、Temaです。
私が学生時代を捧げた「テニスの王子様」がLINE漫画のアプリで
期間限定の全話無料となっておりました。
テニスの王子さまは「テニプリ」「テニヌ」等と呼ばれておりまして、
段々選手の身体が発光したり超能力バトル漫画になったり
手塚部長を初め、老け顔の中学生ばかり登場するため
「テニス漫画じゃねえ」「全員老けすぎて中学生に見えない」というのが
定番のツッコミどころではあります。
今でもテニプリはSNSで定期的に話題になってはおりますが、
ジャンプ連載当時は日本中の中高生の人気を得る覇権コンテンツでした。
女性ファンも多く、バレンタインの季節には各キャラクター宛に
万単位のチョコが集英社に送られるほど。
私の周りも何人かテニプリファンがいましたが、
だいたい越前リョーマのファンに始まり、不二or手塚派に推し変され、
最終的には他校のファンに流れつくのがテンプレとなっておりました。
(友人は跡部、忍足、幸村、真田に流れ着き、私は観月推しでした)


そもそも、初期のキャラクター設定は安定していなく
越前と手塚しかまともな顔面のキャラがいなかったので
その2択しか選択肢がなかった。
今改めて読み返すことで、
当時熱狂的にハマっていた「王子様達」がどんな人だったのか
一歩引いた眼で観察してみたいと思います。
・試合の展開が一切予想できない
スポーツ漫画であり、テニスはダブルス2試合、
シングルス3試合の3試合先取なので
主人公である青学の勝利はある程度予定調和であるとはいえ、
他校同士の試合、各試合での勝ち負けは予想ができません。
そのため「はいはいでもどうせ主人公達が勝つんでしょ」と安心しながら見ることはできず、
他校で最強格の雰囲気を出していた選手が負ける、
ドヤ顔で新しい技を披露した選手が負ける、という展開も普通にあります。
私はある程度のファンだったので
今も試合内容は大まかに覚えているのですが
「あー、これ〇〇が負けるのか…」と忘れていた試合は驚く展開もあって
本当に予想ができなかったです。
私が好きな試合の1つが「ヘカトンケイルの門番」なのですが、
これは窮地に陥った不二周助が初めて勝利への感情をむき出しにして、
ドヤ顔とともに新しい技、「ヘカトンケイルの門番」を披露します。
しかし、同じ技を乱発し続けたため、対戦相手はわずか2話後に攻略。
不二先輩がかませ犬ムーブをしてしまうという

画像4枚でわかるヘカトンケイルまとめ。3枚目のドヤ顔自体、大変貴重なシーンなのにその結果が4枚目である。

余談ですが、この後に「お笑いテニス」が始まり、
ゲイカップルを自称する対戦相手がアフロのカツラを付けて登場、
くだらない冗談やセクハラ発言で青学選手を翻弄し、
青学は覆面を被るポーカーフェイスで対抗します。
不二先輩、負けた直後にこんな試合見せられて本当にかわいそう。
・煽り内容は中学生レベル
相手選手に「マムシ」って煽ったり、
相手選手に足を引っかけるセコいイタズラしようとしたり、
ボールを顔にぶつけるとか、
インチキで後輩から小銭をせしめるとか
やっている内容は小中学生レベルだなあと改めて思いました。
キャラクターの顔は老けているんだけど、ちゃんと中学生漫画だよこれ。
・段々サイコパス集団になっていく青学
最初の頃は絆創膏で何とか出来るケガであっても棄権を検討するような
非常にリアルな男子中学生テニス部らしい展開でした。
しかし、強すぎる手塚部長に「肘のケガ」というナーフが早々と入り、
手塚が出てくる場面は
選手生命のリスクをかけるシーンが目立つようになりました。
捻挫とか手塚のケガとかは実際の負担が目に見える物ではないので
「このままじゃまずいんじゃ…」と思う程度になるのは理解できるのですが
テニヌでは外傷も気にされなくなっていきます。
テニスの王子様がギリギリ「中学生テニス」をしていた時代。
全国制覇を目的としている選手と顧問は次第にケガにも慣れ、
審判はラフプレーを一切注意することもなく、
流血しながらの試合を誰も止めることもなく
負傷も絆創膏で何とか出来る範囲を超えていきます。
仲間の選手たちも、負傷した選手に対しては口頭で止めさせようとする程度で
「竜崎先生!!もう無理です止めましょう」とガチで棄権させる選手はいません。

ダントツで性格が良いであろう大石ですらこれ。
「全国制覇の夢をみんなで叶えるために試合を止めないで欲しい選手」
「ケガをしながらも戦う選手の希望を尊重して止めない仲間達」
という構図ができているのはわかるんですが、
異様な集団心理の空間ができていることは否めませんでした。
これは他校に関しても例外ではありません。
立海の切原赤也は対戦相手を負傷させるプレイを意図的に戦術に取り込んでおり、
そのしっぺ返しで赤也本人も負傷することがそこそこあるのですが、
立海選手たちは赤也の負傷も上手く利用して勝利をもぎとりにいきます。
全国経験のない不動峰は選手の負傷を知ると即棄権させるので
どっちが良いのかはわかりませんが経験値の差が表れています。

流血しても試合続行の立海。
危ない時はすぐに棄権する不動峰。
・激重感情をぶつけるメンヘラ男、不二
人気投票では常に上位に入る「不二周助」、
青学ナンバー2の実力、クールなイケメン、ミステリアスな雰囲気、
本気になると眼が開き言動も若干変わる二面性から
ドS、ドM双方の女性人気を集め私も大好きなキャラクターです。
当時は「ミステリアス」だと思われていた彼のキャラクターですが、
アラサーの今読み返すと、
依存心やクソ重感情が透けて見えてなかなかやばいキャラクターでした。
青学の試合前後や日常シーンでも一緒にいる相手は高確率で手塚、
回想シーン、覚醒シーンはだいたい越前、手塚がきっかけであり、
テニスを続けているモチベーションの根源も手塚、
発言のところどころに手塚への異様な執着心を感じます。
当時は何を考えているのかわからないキャラクターでしたがそりゃそうだ。
不二の性格が掘り下げられる描写は「辛い物が好き」「サボテンが好き」とか
変わった趣味のエピソードばかりで
テニスを通じてわかる性格的な面では家族仲が良好なこと以外
手塚の話しばっかりなんですよ…。
だが、それが良い。
今見ても不二先輩は格好良いよ…!!

こうやって読み返すと、不二は手塚へテニス以外の感情も混じっていて
手塚へ人間的興味を持っていることがわかる。
余談なんですが、テニプリのファンブックは「好きなタイプ」なる項目があります。
越前リョーマは「ポニーテールが似合う子」、跡部様は「勝気な人」
手塚部長は「何でも一生懸命やる子(おっちょこちょいでもいい)」
という感じでして、わざわざ手塚部長の項目には補足事項を入れる程度に
ガチ恋ファンの女性に配慮した無難な回答がされているのですが
不二周助のタイプは「花の香りがする人」らしく
そうか…「デカイ犬の匂いがする」と言われる私は
不二先輩の対象外なのか…とショックを受けた思い出があります。
(大人の事情的な話しをすると「指の綺麗な人」からわざわざ最新情報で訂正しているので
もともと無難な回答から更に無難にしたと思われる)
・自己中極まりない手塚
読み返して株を下げたキャラ1号が彼です。
全国に3万人以上いそうな手塚ファンの皆様すみません。
リアルで読んでいた時には随分しっかりして落ち着いて見えた手塚部長ですが、
読み返したらこいつもやべー奴でした。

こいつ、マジでテニスしか頭にねえ…。
新人の成長チャンスのために試合を申し込み、
無茶をしてでも全国を勝ち取ろうとして
お世話になった子でもケガが完治したら挨拶もせずに立ち去り、
そもそも先述した「仲間のケガを止めないサイコパスムーブ」は
手塚が1つの空気を作っていると言っても過言ではありません。
一見感動できるシーンだが、タカさんは試合中に観客席まで吹っ飛ばされている。
手塚が部長なのはカリスマ性と圧倒的格上なのが理由であり、
正直大石副部長の方が協調性と言う面では部長の器がある気がしました。
しかし、立海の空気感や青学の選手負傷率を考慮すると
サイコパスムーブがないと全国制覇はできないので
大石が部長だった場合は全国制覇ができていない可能性が高い。
結果的には手塚部長が適任ではある。
九州編のラストはガチ恋ファンへの配慮も含まれているかと思いますが、
今読み返すとドン引きでした。
一刻も早く青学に戻りたい気持ちはわかりますが、
置手紙か挨拶くらいはしても良いのでは…?!

手塚が療養中に仲良く(?)なったミユキちゃん。
彼女のおかげでケガへの心理的恐怖を克服できたのだが
その後は青学に戻るためミユキの前から突然姿を消してしまう。
当時テニスの王子様を観ていた私の母は
「これ、不二と手塚はデキているんじゃないの?」
とBL的発言をぶっこんでいて、私の半分そう思っていたのですが、
今読み返すと手塚が不二に向けている感情の1つは
「本気の不二のテニスが見たい」なんですよね。
「不二→手塚」の矢印は存在している可能性はあると思われるものの
「手塚→不二」の矢印は疑わしいところです…。

しかし、タカさんの流血にはスルーだった手塚が
不二が倒れた時には叫んでいるので
タカさんよりは興味が多少はあると思われる。
・大石副部長、海堂、あんたら意外と良い奴だな
当時は一切興味がわかなかった大石副部長ですが、
今読み返すと大石副部長は青学の良心と言っても過言ではなく、
一番大人びたキャラクターでした。
青学で結婚したら一番良い夫になるのは間違いなく大石である。
※しかし大石は別コンテンツで菊丸とペアリングをしているのでゲイの疑惑がある
海堂も目つきの悪さとストイックな性格から誤解されやすいだけで
青学の中では性格がマシな方です。
菊丸は手塚との交流を避けたがる等苦手な物も多く、
当時はあっけらかんとした陽キャに見えていたのですが
意外と面倒くさそうな性格だなと思いました。
あと、一番中学生らしく性格が良く出番も比較的あるのは
不動峰の神尾なんじゃないかと思いました。
橘さんを信頼してて、ちゃんと努力家で、
杏ちゃんへも嫌がられない程度にアプローチしてて
リズムなんたらも中学生らしく、年相応の良い子だよ…。

完全にイキリ男子中学生のムーブ。
久々に読み返しましたがやはりテニヌは最高!!
私は聖ルドルフの観月さんが好きなので
ルドルフ戦とヘカトンケイルだけ読むつもりだったのですが
結局面白くてほとんど読んでしまいました。
私の青春を沼らせた神漫画は今でも神漫画だったよ。
画像引用元:(C)許斐剛「テニスの王子様」集英社






