※今回のブログは「誹謗中傷を行った人を訴えたらこうなる」という経緯説明、
今後こういう例が減れば良いなと言う目的から書くことにしました。
犯人を晒し上げる意図は一切なく、後述の通り全て解決しておりますので
犯人の憶測等も控えるようお願い申し上げます。
こんにちは、Temaです。
最近、音楽ゲーマー界隈では
DOLCE.さんVS1048さんが誹謗中傷に関する訴訟バトルを繰り広げておりましたが、
その一方で私もバトルを水面下で行っておりました。
DOLCE.氏が取得した発信者情報のうち、当方の名称のみをインターネット上に掲載した行為が、プロバイダ責任制限法上問題のある行為であるとして訴訟を提起し、裁判所において和解が成立したことをご報告致します。…
— 1048 (@1048bpm) July 8, 2025
こっちは「DOLCE.さんの誹謗中傷を同業者が行っていたのでは?」
という疑惑が生じたことでのバトルです。
こっちも大変だねえ…。
今回のブログでは冒頭説明の通り、
犯人を晒し上げたり特定する意図は一切ないので
書き込みの詳細に関しては伏せさせていただきますが、
数年前に私は複数名のネットストーカー、誹謗中傷に悩まされておりました。
一例としては「わざわざ私のTwitterに通知をつけて、ツイ消しするような失言がないか見張っている人」
「日頃私の配信でネガティブなコメントを残し、セガの公式大会配信では一般視聴者を偽りながら私にだけポジティブなコメントをしなかったりミスを叩く人」とかも数名いましたね…。
その中でも特に悪質な人とバトルを行いまして、
先日ついにそれが決着つきまして、和解金が手に入りました。
うぇえええええいい!!和解金で焼肉行くぞ!!と言いたいところですが、
実は本件にかかった費用の同額かちょっと赤字くらいです。
犯人は和解金だけではなく前科がついており、
個人的には経費を回収できれば十分なので満足しています。
余談ですが、犯人って書くとコナンのアレがチラつくしもう和解したので
「書き込んだ人」とかにした方が適切なのかなあと思いつつ、
文字数と読者へのわかりやすさから「犯人」と書いてます。
さて、今回は「私みたいなやべー奴に誹謗中傷を行ってしまうとどうなるか」という
本件の経緯について説明をしていきたいと思います。
・警察相談~刑事告訴まで
まず、本件を最初に警察に相談した時はほとんど門前払いでした。
みなさんご存じかと思いますが、
悲しいことに日本には「警察ガチャ」があります。
警察に駆け込んだ時にどれくらい熱意ある警察官が担当されるかどうかが
その後の捜査や被害者の心理状況に大きく影響します。
全体ガチャに関しては正直「ハズレ」と言えなくもなく
「こんなこと気にするよりあなたもっと前向きに生きましょうよ」
「スピード違反とかもさ、本当はダメでもちょっとの違反まで全部捕まえる訳じゃないのよ」
という感じであまり前向きではないご対応を受けたのですが、
その時部屋にいた複数名の警察官の中で、
1人だけ熱心に話を聞いてくださった方、Sさんがいらっしゃいました。
Sさんは「今は動けなくても、あなたが相談に行った記録は残しています。
何か今後も続くことがあれば、ご相談に来てください」と言ってくださりまして、
複数名のネットストーカーを含めた被害にも悩まされていたことから
月に1回程度リアルで影響がないか心配のお電話をかけてくださりました。
…で、警察が動くかどうか、というのは
逃げた痴漢を捕まえることは難しくとも、
現行犯であれば捕まえやすいように
・捜査がしやすいかどうか
・悪質かどうか
・回数が多いかどうか
という辺りも残念ながらポイントになっていくであろうことが推測されます。
そこでまあ、回数の時が満ちたタイミングで開示請求を行いIPを特定、
更にIPから書き込み元の住所を特定した上で警察への捜査をお願いいたしました。
余談にはなりますが、今は法律が変わっているそうですが、
当時は書き込みの特定に至るまで
「IP特定」「IPから住所特定」と2回の請求を行う必要がありました。
1回の裁判に25万~30万ほどお金がかかり、
流石に2回分弁護士にお金は払えなかったので
IP情報の請求は私が全部自分で書類を作りました。
良い勉強にはなったけど結局今は使わない手法だし二度とやりたくはない…。
2回目の裁判は弁護士に頼み書き込み元の住所と名前を特定。
私が行ったこともない地域でした。
当時私は全国各地のゲームイベントでゲスト出演をしておりましたので
(今もしてるよ!!お仕事のご依頼お待ちしてます^^)
「もしかしたらイベント先で何かお客様に無礼があったのでは…」
「過去に大会で私を倒した人が『こんな雑魚がプロかよ』と煽りたくなったのでは…」
辺りも考えていたのですが、全くそんなことはなさそうで
もしかしたら、私の姿を直接見たことすらない方だったかもしれません。
犯人からの直接の謝罪は今もなく、
具体的動機も警察から私へのご説明はなかったので
何がそこまで犯人を動かしたのかは不明です。
正直なところ、私は担当弁護士に
「慰謝料の減額と引き換えに謝罪音声の公開はできないのか」
と相談したりもしていたので、事情の知りたさは今もあります。
それはともかく、警察を動かすための犯人の書き込み元の特定、
十分な回数は揃いました。
さあ、警察を動かすぞ…!!
警察「告訴状の提出をお願いいたします」
私「?!?!?!?!」
よくわかりませんが、とりあえず告訴状を出して欲しいそうです。
上司を説得するのに必要なんですかね…よくわからないや…。
弁護士へのご依頼料はその事務所の得意分野で変わってきまして
Aの依頼は他事務所様より安いけどBの依頼はそうでもない、ということがあります。
本件を担当してくださっている弁護士にお見積りを相談したところ
「告訴状は数十万円」と半端ない回答がきましたので
行政書士の方に3万円ちょっとでご依頼をしました。
また、ここで余談を挿し込むと本件は誹謗中傷なので
該当する行為は侮辱罪が一番適切かと思われるものの
2回の裁判を経ると侮辱罪の時効(半年以内の告訴)
を過ぎてしまう問題がありました。
そこで、作戦の詳細は伏せますが
より勝算が高い罪状に変更しての訴えを行っております。
告訴状の提出も終わり、いよいよ犯人特定に向けての捜査が始まります。
警察は本当に私の相談履歴から詳細の全てを保存しており、
実際に犯人の住所の方の警察署まで出張もされたそうです。
ドサッという音と共に出した資料は
分厚い参考書くらいのボリュームになっておりました。
1件の誹謗中傷の解決のために、数百時間分の人件費や手間がかかっているので
警察が最初は前向きではなかった理由が理解できました。
そして細かい時系列は忘れましたが、
この頃に犯人の弁護士から示談の相談が届きます。
私は警察に「犯人が反省した場合示談の気持ちはあるか」と何度か聞かれており、
「相手が大企業の社長とかでとんでもない金額を出してこない限りはしない。
相場~200万円で動く気はない。」と回答していましたので、
そのままお相手の弁護士には白紙の紙をお返ししました。
今思うと、わざわざ白紙で返している辺りが我ながら性格悪いですね。
たまにネット上でめっちゃ高額な示談金を獲得した人がいますが、
「前科がつく寸前の人」が一番お金を取れると思うんですよね。
もしかしたらそういう人の一部は
自分がお金を得ることと引き換えに
警察の捜査時間を全部無駄にしているのかな…って思ったりもしました。
勿論、被害を受けて傷ついたのは事実なんでしょうが、
警察の熱意や準備を全部無駄にしたと思うとちょっと悲しいですね。
私はSさんの熱意もあり、Sさんに手柄を与えたかったので
前科を付けない状況での示談の選択肢はありませんでした。
ここまで書いておきながら、刑事告訴の結末はあっけないもので、
捜査が開始されてから数ヶ月後くらいに、
私の自宅に犯人に前科がついたことと、
刑罰の内容に関して2通の封筒が届くのみで終わりました。
先述の通り、私は犯人の背景を一切知ることはなかったです。
しかし、最大の目的
「前科を付けて罪を償っていただく」
「お世話になったSさんに手柄をつける」は果たせました。
これまでにかかった金額は決して安くはなく、
円安の今でもそれなりの海外旅行ができる程度の金額になっている…どうしよう…。
・民事訴訟をしよう
「前科がつく直前の示談」が一番お金を獲得できるのは先述の通りですが、
刑事告訴後に民事訴訟をしてはいけない、というルールはありません。
慰謝料の減額は覚悟の上で、
刑事告訴が完全に終わったタイミングで民事訴訟を行いました。
犯人からしたら「こいつまだやるのかよ!!」って気分かと思いますが
私も被害を受けていた時は同じ気分だったので仕方ありません。
最初は担当弁護士から訴訟ではなく交渉を提案されておりましたが、
私は一度も犯人から直接の謝罪がない今の状況で
交渉に応じるとは思えませんでした。
やはり悪い予感は当たるもので、交渉は決裂して訴訟に続く流れとなりました。
更に弁護士費用が数十万…うっうっT_T
私も正直金銭的に余裕がなかったのでかなり無理をしていましたが、
これ、お金がない人は本当にキツいですね。
民事訴訟の慰謝料では弁護士費用の1割を請求できるのですが
まあ実際被害を受けた立場からしたら9割の自腹は納得できません。
結果的には和解と言う形で、
弁護士費用の原価分くらいで終わらせました。
交渉の段階で終わっていたら
民事訴訟分のお金は私が減額に応じてもう少し安くなった可能性がありますので
民事訴訟の流れは私にも犯人にも得がない結果です。
今これを見ている誹謗中傷をした側の人間は
交渉には誠実に対応することをお勧めいたします。
私の性格的に、ここまでやっておいて交渉に応じなかったら
次の手があることは犯人側も想像できていたと思うのですが、
犯人も前科がついた直後で精神的に動揺しており
半ば意地になっていたのかもしれません。
…ということで、冒頭説明の通り、
犯人は前科+結構痛い金額、
私は費用のだいたいの金額を回収する結末となりました。
何度も遠方の警察に足を運んでおり、IP特定のための資料も作成しているので
拘束時間も膨大で金額的にはマイナスだし
本当においしいところは一切ないのですが、
犯人は充分に処罰を受けました。
もう同じことしちゃダメだよーって心から思っておりますし、
プロゲーマー業界は誹謗中傷に悩まされている同業者も多く
誹謗中傷をしている側の人達もこのブログを見ていると思うので
警鐘としてこれらの過程を公開した次第です。
おそらく、これを読んでいる誹謗中傷側の人間は
私の性格の悪さにドン引きし
「こいつとは争いたくねえ」と思っていることでしょう。
しかし、常に誹謗中傷側が好き放題相手を殴れるとは限らないのです。
もともとプロゲーマーなんて性格が悪かったり
負けず嫌いだったり嫌がらせが得意な人である確率の方が高く、
相手と運が悪いとこうなってしまうことを
頭の片隅に入れていただければと思います。
最後に、本件を熱心に対応くださった警察のSさん、
弁護士事務所の方にお礼申し上げます。
弁護士事務所、担当弁護士のお名前はここでは控えますが、
同業者でご相談あれば弁護士名のお伝えは可能ですので
こっそり私に聞いてください。
とりあえず数年越しのトラブルがひと段落してホッとしております。
長文となりましたが最後まで読んでくださりありがとうございました。