14代、20弦南洋桜ハープ完成! | アイリッシュ・ハープ研究家、奏者、制作者、音楽教育者 寺本圭佑

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趣味で作りはじめて、しばらく放置していた20弦のハープが完成しました。
自分の身体にあったハープを作ろうと思い、膝から肩までの長さを計測して設計したものです。

共鳴胴には柔らかくて加工しやすいニヤトー(南洋桜)、ネック、支柱、裏板にはタモを使いました。

タモはいつも使っているホワイトアッシュよりも柔らかいのですが、たまにものすごく変な臭いがするものがあるので、あまり積極的には使っていませんでした。今回使ったものは問題ありませんでした。

非常に悩んだのがストリンギングでした。今までは弦のテンションを計算してから設計していたのに対し、今回は先に楽器の大きさが決まっていたのでそれにあった弦を探さなくてはいけなかったのです。これまでに作ってきたテンションを勘案して調べるとE3-C6という音域になりました。

この調弦で弦を張ってみると、なかなかきらびやかでかつ、きつすぎない響きでよかったのですが、最低音がEというのがどうしても使いにくく、もう一音下げてD3-B5にしてみました。当然ながら、地味な響きになり、これ以上下げると楽音が得られないくらいのテンションになりました。それでも、弾く力を良くコントロールしてやさしい力で弾くととても良い響きが得られました。

13代目の最低音がF3なので、それよりも3度低い。テンションも低く控えめの音量なので、弾いていてリラックスできるような気がします。こういう響きが好きな人もいるんじゃないかなあ。もっと華やかな音が好みなら1音上げればよい。

この楽器の特徴は軽さです。総重量は1180gまで落とすことができました。キルコイが2kg、ネコハープが1300gなのでかなり軽く感じます。

旅行に持ち運ぶ時やハープレッスンの貸し出し用楽器として使ってみようかなと思っています。

音域:D3-B5 (A4=440Hz)
弦間:11mm
総重量:1180g
共鳴胴:ニヤトー(高さ500mm,幅120mm,厚さ40mm)
支柱、ネック、裏板:タモ

サンプル音源